なぜ真のリーダーがいないのか―伝説の経営者が語るトップの条件 の感想

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むろんリーダーシップについて語ってくれてはいるものの、どちらかというと本筋
は、ブッシュ政権とアメリカの現状への批判。ハリケーン・カトリーナのときの
FEMAの長官マイケル・ブラウン（前任者の友人というだけでFEMAの長官になってし
まった！！）やチェイニーやライスへの批判、イラク派兵についてなど「華氏
９１１」にも通じる内容。出版された時期が時期だけに、２００８年大統領選の有
力候補へのコメントもある（彼が誰を支持しているのかがわかる）。

読んでて思ったのが、相変わらず日本（更には中国）をフェアでないとみなしてい
ることだ。日本でアメリカ車が売れないのは日本がフェアじゃないから、貿易不均
衡は日本や中国が公正ではなく市場を閉鎖し為替相場を操作しているからで、挙句の
はて日本や他の国は自己本位で、アメリカは自己本位ではないのでこのようにつけ
込まれる、だからもっと自己本位になったほうがいいとさえ言ってるところを読む
につけ慨嘆することしきり。