ピアノ・マン:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビリー・ジョエル の感想

現在入手可能なビリー・ジョエルのベスト盤は、「ビリー・ザ・ベスト１＆２」「同３」「ビリー・ザ・ヒッツ」、輸入盤「The Essential Billy Joel」があるが、オールタイムの“１枚もの”のベストとしては、この作品が唯一。
ビリー本人が選曲に携わっているとのことで、もはや説明無用の超有名曲が並ぶ中、82年の“社会派”アルバム「ナイロン・カーテン」からの「スカンジナビアン・スカイ」「グッドナイト・サイゴン」あたりが本人のこだわりか。
未発表テイクなどは含まれていないが、「素顔のままで」「マイ・ライフ」「ハートにファイア」の３曲はシングルバージョンで、「ピアノ・マン」は４分30秒の新エディットバージョンで収録されている。
“珍品”はこの「ピアノ・マン」エディットバージョン。ピアノイントロがカットされ、いきなりハーモニカから曲がスタートするというシロモノ。
なお、輸入盤に入っている「All About Soul」（君が教えてくれるすべてのこと）が、国内盤では、78年に日本のみでシングルカットされ大ヒットした国内出世作「ストレンジャー」に差し替えられている。
１枚でビリーのソロキャリアのエッセンスが聴ける一家に一枚必然のアルバム！