図説 日本建築の歴史 (ふくろうの本/日本の文化) の感想
参照データ
タイトル | 図説 日本建築の歴史 (ふくろうの本/日本の文化) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 玉井 哲雄 |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309761213 |
カテゴリ | アート・建築・デザイン » 建築 » 日本の建築 » 日本建築 |
購入者の感想
前千葉大学工学部教授で現在国立歴史民俗博物館研究部教授の玉井哲雄氏による豊富な図説を使用した『日本建築の歴史』でした。日本建築史、都市史を専門分野とし、多くの論文や著書に裏付けられた学識がここに分かりやすく盛り込まれています。
本書では全国の有名な建造物である寺院、神社、住宅の名建築を特徴に分けて分類し、その様式の美しさと魅力をカラー写真と簡潔で明瞭な解説を施しています。社寺仏閣を拝観する際、チェックすべき知識が増えました。何気なく見ていた屋根の様式でもそれぞれ特徴があり、興味をひきます。どれも個性的で魅力ある文化財だと思っています。後世に残すべき文化遺産であることは間違いないでしょう。
類書との違いは構造部分にもしっかりとページを割いて解説している点でしょう。一般の読者も対象にしながら、建築学科の学生に対する教科書としての役割を果たすことに力点が置かれているように感じました。特に組物のあたりの説明はかなり専門的で深い内容だったと思います。同様に奈良の大仏殿の架構の図式は詳しくその複雑な構造が組まれているからこそ、あのような大伽藍が現在までしっかりと残っているわけですね。
オールカラーにすると製作費が高くなるのでしょうが、本書のような書籍が少ない現状を鑑みますと、モノクロのページを無くすか、少なくしてもらうともっとそれぞれの建物の特徴がつかみやすくなると思っています。51ページの日光東照宮の陽明門の写真はカラーでこそ値打があると思っていますし、100ページの鹿苑寺金閣なども同様でしょう。構造美をより鮮明に知るために。
本書では全国の有名な建造物である寺院、神社、住宅の名建築を特徴に分けて分類し、その様式の美しさと魅力をカラー写真と簡潔で明瞭な解説を施しています。社寺仏閣を拝観する際、チェックすべき知識が増えました。何気なく見ていた屋根の様式でもそれぞれ特徴があり、興味をひきます。どれも個性的で魅力ある文化財だと思っています。後世に残すべき文化遺産であることは間違いないでしょう。
類書との違いは構造部分にもしっかりとページを割いて解説している点でしょう。一般の読者も対象にしながら、建築学科の学生に対する教科書としての役割を果たすことに力点が置かれているように感じました。特に組物のあたりの説明はかなり専門的で深い内容だったと思います。同様に奈良の大仏殿の架構の図式は詳しくその複雑な構造が組まれているからこそ、あのような大伽藍が現在までしっかりと残っているわけですね。
オールカラーにすると製作費が高くなるのでしょうが、本書のような書籍が少ない現状を鑑みますと、モノクロのページを無くすか、少なくしてもらうともっとそれぞれの建物の特徴がつかみやすくなると思っています。51ページの日光東照宮の陽明門の写真はカラーでこそ値打があると思っていますし、100ページの鹿苑寺金閣なども同様でしょう。構造美をより鮮明に知るために。