わたしはロランス(特典DVD1枚付き2枚組) の感想

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参照データ

タイトルわたしはロランス(特典DVD1枚付き2枚組)
発売日2014-04-25
監督グザヴィエ・ドラン
出演メルヴィル・プポー
販売元KADOKAWA / 角川書店
JANコード4988111245854
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

この作品をシアターで6回観た。それでも強いメッセージは何回観ても伝わるのだが登場人物の関係が複雑ではないのだけれど釈然と整理する事が出来なかった。私はその時の想いを胸にタイへ渡り男の身体から女になったが、一緒に観てくれた担当の女医に「幻想を、幻影を抱くな追いかけるな」と意見された。私は帰国後まさに女になったのか、なれたのか自分自身の立場はなんなのか、少しでも良くなったのか、悪くなっているのか、自問自答が今でも続く。私はその作品と出会って一年の歳月が流れその作品を手にして、もう一度過ぎ去る自分の性の迷宮の海へロランスと一緒に答え捜しの旅をする事にしたのだ。届いたDVDにはあの時のシアターの迫力はないが十分に感動が蘇ってくる。人間の欲望、裏切り、それを許す心、各シーンのロランスとフレッドを織りなす心情が独特な映像表現、技法によって醸しだされ心憎いほどの作品となっている。私が一番印象に焼付いたのはラストシーン、エンディングに現れたのは10年前の屈託のない風貌のあのロランスだった。確かに私の眼の前に映ってる彼や、フレッドに近づいた彼は誰が見ても最初に出逢ったロランスだったのか。いや違う、そこにたたずんでいたフレッドは総てのモノを失い唯一残ったのは彼女の望むキャリアだけだった。それに比べそのロランスは男を越えさらに女をも超えてしまう存在になっていた。フレッドの愛は女の持つ生殖本能の不変更の性の欲求を渇望し、それを煌びやかなあえて、あたり前の女性になる事でその性を自認する。ロランスはそのありきたりのフレッドが求める不変の性愛に苦しみながら、自分の心の真実(性同一性障害)から愛の癒しへのファンタジーを求め続けるのである。「愛がすべてを変えられれば良かった」実に作者監督の意図が読み取れるフレーズだ。その意思を表現するのに尺は長過ぎるが、私たちに理解させるためには十分必要だったと思う。

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