香港・マカオ 1000円でできること の感想

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本書は、「1000円でできること」シリーズで一部ファンの高い評価を受ける著者の最新作。
面白いなぁと思うのは、物価の違う色々な国・都市を「1000円」という金額で括っている点。1000円が朝食にもならない国もあれば、十分なディナーになる国もあるのだから、本シリーズのユニークさが分かるだろう。

で、香港・マカオ編だが、バジェット・ツーリストの指南書としてはウッテツケだと思う。
まぁ、もともとコスパに優れた一面のある香港・マカオなので、宿代なしなら1000円で一日三食観光付きで楽しむこともできるのだが（笑）

また、キチンとお財布を持っている旅行者でも、1000円での食事、娯楽、買い物という観点での紹介は、玉石混淆ピンキリ松竹梅が乱立するフツーのガイドブックでは見つけづらい「お得商品」がズラッと並ぶ本書は、意外と便利かもしれない。

他方で、1000円という枠に過剰に囚われてしまうと、香港・マカオという世界有数の美食の街の楽しみを無駄にロスするおそれもある。
「1000円でできること」もあるが「1000円では出来ないこと」もあるわけで、本書は、一般ガイドブックに対するセカンドオピニオンとして使うことが有意と思う。