Vixen カタディオプトリック式天体望遠鏡 VMC110L鏡筒 2605-08 の感想

望遠鏡を数台持っていますが、ベランダでの観望は、専らこれを使っています。
望遠鏡の重要な性能である分解能や明るさ(集光力)は口径で決まります。この望遠鏡は口径が11cmありますので、高分解能を必要とする惑星などには最適です。土星の輪にあるカッシーニの間隙という隙間や、木星の縞などが良く見えます。
焦点距離が1035mmと少し長いので、低倍率を出しにくいです。具体的には、M45すばるの全景は低倍率のアイピースでも視野に収まりません。
XYスポットファインダは非常に使いやすいです。倍率のあるファインダーより見やすいので、場合によってはこちらのほうが良いと思います。大型の望遠鏡でも、こうした等倍のファインダーだけを使ってい星を導入することはよくあります。
ネット内の一部の掲示板では非常に評判が悪いですが、そんなことはないと思います。評判が悪い理由の一つは、副鏡を支えている支柱が湾曲していることの影響なのですが、実際に見てみるとこの影響は非常に少ないことがわかります。この値段で、これだけ見えたら十分です。この望遠鏡で不足を感じたら、次は価格が一桁高い望遠鏡が欲しくなるはずです。それぐらいのパフォーマンスは十分にあります。