連続テレビ小説 ごちそうさん Part2 (NHKドラマ・ガイド) の感想

「ごちそうさん」は、アマロスを蹴散らして、おそらくは中高年層を大きく取りこんで、快進撃を続けている。
ドラマガイドのPart1のレビューの時点で（つまりドラマを観る前に）この作品の良さを知り見て来た者として嬉しい限り。

さて、本書は１月下旬の発行であり、早く買って読まないと番組が終了してしまうタイミングで発行された。大阪編の平和な時代が終わるのを待って本書は発行された。（ちなみに、ＮＨＫのＨＰは、13週までと14週からで分けている。子供誕生の前後ということ、今週からその子供達がいきなりデカくなっていて驚いたが）とはいえ、内容的には大阪編全体をカバーしている。
Part１と比べると、登場人物やストーリー紹介といった本来の内容より、対談やレシピや関係者インタビューなど付録が充実している感じであり、これが前後篇でなく、Part2である理由を感じる（たとえホントは高視聴率に便乗だからだろうと（笑））。ごちそうさん好きなら、本書なしに「ごちそうさん」とは言えない充実ぶりと太鼓判を押したい。

正蔵が最後の登場場面で本当に「ごちそうさん」な名セリフを残していた（有働アナもボロ泣きだった由）。そして、め以子と悠太郎も二人らしい言葉で正蔵の気持ちに返しをしている。
そして、「ごちそうさん」は戦争に向き合う。召集令状に悲しみ、贅沢は敵だに困惑し、しかし、悲しみがめ以子に似合うはずもない。
反戦になる必要もないが、初回で見せた焼跡で雑炊を作るめ以子に至る部分が今後の中核だろう。本当にドキドキする。