Dark Horse の感想

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参照データ

タイトルDark Horse
発売日2014-09-23
アーティストGeorge Harrison
販売元Capitol
JANコード0602537913985
カテゴリ » ミュージック » ジャンル別 » ロック

購入者の感想

 どうも2014年リマスター盤は不当に低い評価を受けている気がしてなりません。特にこのアルバムの場合、1曲目の冒頭が旧盤と全然違う音になっているため、そこで「失敗したリマスター」と判断されてしまうようです。しかし、他の曲を、いや1曲目も冒頭以外を聴き比べてみてください。旧盤は高音がシャリシャリ耳障りで、全体的に細くて薄っぺらい音になっています。それに対して、このリマスター盤は、高音がやかましくなく、音量を上げても心地よく聴くことができます。中音域や低音域が力強く、ギターやブラスのパワーが断然違います。
 オール・シングス・マスト・パスなど、同時に発売されたリマスター盤も同様の傾向を持っています。少し低音域が強すぎる気もしますが、旧盤の音よりはずっと良いです。2014年盤はスライド・ギターやピアノ、ストリングスの艶やかさも段違いです。
 少なくとも2014年盤は決して低クオリティの失敗作だとは思えないのです。その証拠に、もう私は旧盤は全然聴かなくなってしまいました。
 なお、2017年にはLP用の最新マスターでCDも出ましたが、私が聴く限りではダークホースの2014年盤と2017年盤はほとんど違いがありません。日本以外で2017年CDが出なかった理由もそこでしょう。また、2018年盤CDにも2014年マスターが使用されます。
 音に関しては、この2014年盤か、2017年盤、あるいは2018年盤(2014年盤と同じ音)を聴くのがよいと思います。マニアではないから一枚だけ持っていれば十分という人は、旧盤は避けたほうがいいでしょう。

 不当に評価の低い本作であるが、「しゃがれ声」のジョージが楽しめる好アルバムである。駄作扱いする人は意味不明!
 本作は英米で評価が真っ二つに分かれた作品として知られていますが…なんて事は無い、ビジネス上のトラブルからイギリスでのPR活動が全く行われなかっただけである。事実アメリカではアルバム・チャートの4位を記録している。それにしても母国イギリスでチャート・インすらしなかったとは。
 前述の様に本作の肝はジョージの「しゃがれ声」である。実際のところ、喉を痛めた状態でレコーディングに臨んだだけ…というのが通説であるが、それが本当だとしても、ソレを逆手に取ったジョージのアルバム作りには目を見張る物がある。アルバム全体がブルージー…もしかしたら最も「ジョージらしい」アルバムは本作かも?
 全米15位を記録したシングルTr.7は曲自体非常に地味であるものの、ジョージの「ブルージー・ボイス」によって名曲となっている。普通に歌っていたらヒットしていたかどうか…。逆に当時のジョージ・ファミリー総動員で録音された(比較的)派手なTr.6は「しゃがれ声」が足を引っ張ったせいか小ヒットに終わった(英38位/米36位)。
 多くのジョージ・フリークにとって本作の最大の目玉となったのはロン・ウッドとの共作Tr.8だろう。このアルバムで最もブルージーな本曲は、最も本作に相応しい曲である。なぜかこの曲だけジョージの声が「健康状態」だが…。本曲にはロン・ウッド版も存在しており、そちらは彼の1st.アルバムに収録されているので、聴き比べるのも良いだろう。
 面食らうのは何と言ってもアルバム・ジャケットである。若い洋楽ファンが見たら「新興宗教のパンフ」と勘違いする事間違い無し。しかし曲に宗教臭さは皆無(一部を除く)。内容なら前作『リヴィング〜』の方がよほど宗教的であった。
 本作を堺にジョージはAOR路線に方向転換するので、ブルージーなジョージは後にも先にも本作一回きりになってしまったのが悔やまれる。『クラウド9』にもブルージーな曲はあるが、本作の魅力には叶わないだろう。

Gonske21さんのレビューに同意です。聞き比べてみると旧盤のほうがずっとクリアで聴きやすいです。ですので旧盤をお持ちの方は手放さないほうがよいかと思います。アルバム自体の内容は文句ないのですが、このリマスターでは星1です。再リマスター希望ですが、ずいぶん先の話でしょうね。

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