暗闇にベルが鳴る HDリマスター版 [Blu-ray] の感想

70~80年代前半くらいまでのホラーやスリラー映画のTV放映では
主人公の声に岡本茉莉さんがやたら使われていました。
ちょっと弱々しい感じの声がその手の映画にピッタリだったんでしょう。
しかし岡本茉莉吹き替えが入っているディスクは少ないです。
なのでこのソフトは貴重。電話の変質者の声も日本語の方がより異常性を感じて怖いです。
以前のDVDは持っていたし、BDはフィルムの粒状ノイズが多くて決して画質が良いとは言えませんが
吹き替えが手に入っただけでも買った価値がありました。

幼少の頃この作品を観て、電話のベルがトラウマになった。本当っ恐い。
しばらく埋もれていた記憶が再び呼び覚まされ・・・　でも観たい。

ホラー映画の例にある残酷描写がほとんどないにもかかわらず、素晴らしい脚本と斬新かつ計算し尽くしたカメラワークやアートワーク、そして俳優たちの名演技は、観るものに対し全編にわたり恐怖感と不安感を与え、１分たりとも見逃せない緊張感に溢れています。製作から３０年が経とうとしていますが、今後もその名作としての評価は変わらないでしょう。未見の方はこのＤＶＤ化を機に是非。（欲を言えば日本語吹替音声を収録してほしかったですね。）