HELLSING(1) ヤングキングコミックス の感想

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参照データ

タイトルHELLSING(1) ヤングキングコミックス
発売日2013-06-07
製作者平野耕太
販売元少年画報社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

巻の途中で投げ出さないこと。前半は、作画が安定してないどころか、破綻しまくり
(左腕が撃ち落とされたのに、地面には右腕が転がったり)だし、物語の基本設定は、
旧家で両親と死別して孤立したお姫様を、無敵のヒーローが守るという、笑っちゃう
ものだし、やることといえば、13mm口径のバカデカ銃で、銀の弾を撃って、吸血鬼を
やっつける! 作者、何も考えてないだろう? さらに婦警の顔が変だし、服はもっ
と変だ。これでは萌えない。
これが、第三勢力バチカンのアンデルセン神父が登場したところから、狂気がヒート
アップ、物語が疾走し始める。画面の魅力もうなぎのぼり。婦警の服も変わる。
さらに巻末の埋め草「クロスファイア」がいい。由美江がテロリストに向かってきっ
た啖呵。イカレっぷりと、調子のよさが、2巻で本格的に花開く、作者の言語感覚の
異能を示している。
1巻はプロトタイプ/プロローグに過ぎないのだから、すぐに2巻以降も読むべし。

2巻でヤン・バレンタインの登場。雑魚キャラ扱いなのに、こいつのセリフの魅力と
きたら半端じゃない。汚い、下卑たことしか吐かないのに、全部のセリフに、読む
者を引き込む力があふれている。「声に出して読みたい日本語」の裏を行ってる。
あちらが美しい日本語の宝石なら、こちらは禍々しい日本語の凶刃。ここまで言葉
を研ぎ澄ますのなら、年に1冊平均と遅い発刊ペースも堪えるしかない。

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