「あの世」と「この世」をつなぐ お別れの作法 の感想

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参照データ

タイトル「あの世」と「この世」をつなぐ お別れの作法
発売日販売日未定
製作者矢作 直樹
販売元ダイヤモンド社
JANコード9784478024157
カテゴリ » ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学

購入者の感想

一番読みやすかった、と言うか近くに感じた本でした。普段何気なく行っている手を合わせる動作が間違っていないことを知り嬉しかったですね。素直に、中庸にいることがいいことでまた難しいことも再度知りました。

「作法」という言葉の奥には、繊細な日本人の感性に根ざした美学が感じられます。
滝田洋二郎監督の映画「おくりびと」では、
本木雅弘演じる「納棺師」の作法とも言える美しい所作の1つ1つをとおして、
死者を敬い、旅立ちの準備を整える様子が描かれていました。

この本では、主役となる「おくられびと」としての“心のあり方”と、
その主役を見送る「おくりびと」としての“心のあり方”。
また両者の“心のあり方”に沿って、後悔しないための具体的な方法が綴られています。
誰もが迎える人生の終末という舞台においての、
霊性までをも取り入れた、今までにない新しいタイプの指南書となっています。

矢作氏の著書は現在5冊(2013年2月現在)出版されていますが、
これから出版されるであろう著作を含め、最初の著書「人は死なない」を除いて、
代表作になりえる1冊だと思えます。私個人としても最も好きな1冊です。

というのも、医療現場において肉体的な痛みだけでなく、心の痛みにまで配慮している氏の優しさが垣間見え、
終末期医療における心理的フォローという面においても、実用性の高い本だと思えるからです。

構成は5章からなり、前半の章では、「死というのは肉体におけるものであり魂は生き続ける」という
氏の基本となる霊性に関する考えや、今の社会や医療の現状、問題点などが挙げられています。

特筆すべきは、“逝く側、送る側、時間と感情の「受容プロセス」”として、
「死ぬ瞬間」の著者エリザベス・キューブラー=ロスの「死を目前に控えた人の受容プロセス(5段階)」に対して、
氏は「送る側の受容プロセス(5段階)」を定義した点です。

死というドラマに際しては、
逝く側だけでなく、送る側の心理的経過もあって当然だということを氏は敏感に感じ取り、
考察を加えた上でリスト化しています。

目に見えない感情を客観的にとらえるためのこの定義づけは、同じく、目に見えない霊性を肯定し提言する姿勢とも重なり、

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ダイヤモンド社から発売された矢作 直樹の「あの世」と「この世」をつなぐ お別れの作法(JAN:9784478024157)の感想と評価
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