フィギュアスケート日本男子ファンブック Quadruple2015 (SJセレクトムック) の感想

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表紙の羽生選手を観た瞬間に予約しましたが(笑）買って良かったです。
表紙が羽生選手、裏表紙が町田選手、ページを開くと小塚選手、無良選手、そして巻頭特集の高橋選手の写真へと立て続けにつづき、
いずれの写真も美しく、フィギュア日本男子の豪華さを実感しました。中味の写真も各選手笑顔の写真が多く素敵です。

羽生選手の記事では、パトリック選手や高橋選手、町田選手の名前を挙げて「自分の短所を克服するために追いかけなければならないスケーターが絶対いる」そのことこそが、「フィギュアスケートをやっていて良かったこと」と語っています。
今期にかける思いの強さ。20才まであと少し、「怪我も減ってきた」と語る姿がせつない。
でもスケートが大好きな彼のことをスケートのほうでもきっと愛してくれると信じています。
能登さんの撮る笑顔満載の写真を観ると、日本にいてもこの笑顔が観られる環境を周囲が整えてくれるよう祈らずにはいられません。

個人的には織田さんの「教えて！ノブナリ先生」がツボでした。シニア、ジュニア男女問わず色々な選手が「ノブナリ先生」に演技のコツを質問しているのですが、そこに羽生選手も紛れ込み(笑）「おおう！なんやろ？」と先生、慌てながらもものすごく真面目に答えていて。彼のいい人キャラ全開です(笑）

ただインタビュー記事の中で「ジャンプが跳べなければ死ぬ！」｢人生だったり、命を賭けてやっている」四回転が跳べないと「自分が生きている価値があるのか」とまで思ってしまうと答えているのが胸に迫りました。
あくまで明るくあの織田節で語っているのですが、決して冗談には思えませんでした。

「日本の男子選手は現役だろうが引退してようが全員応援してる！」
という真のフィギュアファンならばマストバイな一冊です。

「どうせ羽生くん特集だろうしスルーだわ」と複数の高橋さんファンが購入を見送る発言をツイで交わしてましたがいけません！！
これは「高橋大輔ファンは絶対に買わねばならない一冊」です。実は高橋さん成分が約20Pと一番充実していますし、
後輩男子スケーター達から、高橋さん引退に寄せたメッセージ集が胸アツもので永久保存版です。

羽生くん成分は表紙含め17P、町田さん成分は10P、無良さん小塚さん織田さん成分が8P。
それぞれ語り下ろしと思われるインタビューと取材記事があり、どれもたいへん読み応えがあります。
羽生くんのインタビュー記事写真は、能登直さんの撮影なので、小さな一枚でも安心して見ていられます。
その他にも、注目されている現役日本人男子選手は全員くまなくフォローされています。
佐々木彰生さんと中村健人さんの対談とか、田村岳斗さんのインタビューもあり。
ノービス男子３人組トークなんて微笑ましい特集もあり、巻末のノービス女子ミニトークにはほんわかしますよ！

ダイアプレスの「日本男子応援ブック」（正式名称「別冊わたしのはにゅうくん」）は800円という破格の価格設定で、ビギナーが気軽に手に取るには最適なのですが、2000円出すとこうも文章記事の密度と充実度が違うものかと素朴に驚きました。

いや〜お値段ってちゃんと付いてるんですね…。

新装刊おめでとうございます。今回購入する予定ではありませんでしたが、私と同じく高橋大輔ファンの方からの評判が良かったので、買ってみました。
まず素晴らしかったのは、コーチや後輩選手たちからのメッセージ集。
人格者である事は知っていますが、こんなにまで皆に敬愛され、親しまれてたんだなぁとあらためて感激しました。
私はただの１ファンですが、みんなありがとう〜っていう気持ちで一杯になりました！
後輩たちからも大ちゃんと呼ばれ、心のこもった長い文章から、高橋さんへの思いの深さが伝わります。引退の良い記念になりました。
同じく引退した佐々木くん×中村くん（この二人の近況が知れて嬉しかったです！）の対談や、ノービスの有力選手たちの対談でも、所々に高橋さんの話が語られています。
他、プログラム毎の写真をまとめたもの（数の多さにあらためてびっくり！）、宮本先生との対談、大阪プーマトークショーの内容など、全部で18頁ありました。
高橋さん以外でも、全体的に大変読み応えがあります。
羽生選手16頁、町田選手10頁、無良・小塚選手8頁、織田さんの企画モノ6頁、田中・村上・日野・坪井・宇野・山本選手も各4〜6頁あり、ほか対談あり。
どの選手のインタビューも内容が濃く、一気に読んでしまいました。男子フィギュアのファンの方は必読だと思います！