いのちは終わらない の感想

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スピリチュアル的な側面を医学的な素養もって本をお書きになることで、
今飛ぶ鳥を落とす勢いの東大病院矢作先生と、SATO式メソッドという独自気功を発明した佐藤さんの共著。
内容は大きく分けて三章だて。
まず矢作先生の書いたスピリチュアルと医学との関係考察が書かれた第１章は、
医者としての豊富な経験や知識に裏打ちされており、読みでがある。
長い文章でもないので、数々のベストセラーをもつ矢作先生の本の入門書としてもいいと思う。
わかりやすくまとまっている。
続く第２章にて佐藤さんという方の作った独特な気功“SATO式メソッド”についての説明。
こちらは実践的ではあるが決して難しくはない。
方法的にはお手軽ではあるが・・・要は佐藤さんに直接教えを受けるべきだということに自分は読み取れた。
決して本を読んで一人でできるようになるような内容ではないと思う。
最後の第３章にてお二方の対談となるのだが、この対談がなんというか、微妙。
スピリチュアル側の住民として、見えざる世界の話をゴリゴリ押してくる佐藤さんに対して、終始及び腰の矢作先生。
そりゃ現役のお医者様で、代替医療を全面容認する発言はなんというか、言いにくいですよね。お察しします。
第一、全面的にSATO式メソッドを容認しているようでも無いですし・・・
読者にはそんな矢作先生の困り顔が浮かぶ中、対す佐藤さんの自分アゲ＆SATO式メソッドアゲがすごい。
矢作先生のあいまいなお応えに対し、一方的に喋り捲る。すでに対談といった風情ではない。
御二方のお話をプロが文章化して、恐らく話を通りやすく書き直しているであろうに、
この話のかみ合わなさ、発言量の差は著しい。
矢作先生という方は、スピリチュアルに決して理解のない方ではない。
それがこうなってしまうのだから、佐藤さんのすごさがわかるであろう。
ちょっと意地悪な見方をすると、第１章、第２章は対談形式では苦しかった編集の苦肉の策としか思えない。
対談形式で一冊の本にするのは難しかったのでしょう・・・。

・・・気功については私はわからなかった。