LUCY/ルーシー [Blu-ray] の感想

自分の脳に１００％アクセス出来たとしても、生身の人間が物質を思いのままにコントロールすることは出来ません。
科学的根拠無き妄想を描いたB級映画の中でも駄作中の駄作。

この映画と同時進行で「トランセンデンス」を見たので、概念的には、おそらく同じような結果を2つの映画は提示していると思う。

1つは、人間の心が進化すると、人間の見た目には意味を持たなくなるということ。
（スピリッチュアル的な意味も含まれるし、量子力学の意味も含まれる）

2つ目は、人間の心が進化すると、自己の利益ではなく、全人類にとっての利益を考え始めること。

3つ目は、人間の心が進化すると、電子的なもので全人類と脳や思考が繋がること。
（魂との付き合いというか、人の見た目や実像ではなく、心で繋がるということが可能になる）

これは、オカルトでも何でもなくて、実際に本当にそうだと思いますね。

量子力学の話で、有名な「二重スリット実験」というのがありますが、
アインシュタインが生涯をかけて証明しようとしても出来なかったあの不思議な実験。

そして、最もノーベル賞に近いと言われるリサランドールが発見した5次元の話。
（行くことも見ることも出来ない5次元の世界が計算によって証明された話）

そしてそして、よく言われるスピリッチュアル系のお話。

そうゆう前知識がある持ってる人が見ると、
「なるほどな~」って感じですが、そうゆう話を聞いたことがない人が見ると、
この映画の展開は笑ってしまうくらい幼稚なものに見えるかもしれません。

いろいろな要素が混ざり合った、深いストーリーだと思います。

私は、概念的な意味合いは、おおむねこれで合ってると思いますね。
監督や脚本家はよく勉強して、この映画を作ったと思います。

実際の映画のシーンで「走っている車がそこにあることを証明しようと思うと”時間”しかない」という、
あそこらへんの話が分かる理系の人が見たら、面白いんじゃないでしょうか。

しかし、あまりにも2時間でいろいろなことを詰め込みすぎてしまった結果、
なんだかとても突拍子もないストーリーになってしまった感が否めません。

トラブルにより脳の潜在能力を引き出されてしまった女性の話。

脳の中の未使用領域を活用して
人並み外れた能力を発揮するネタはよくあるが、
単に異様に知能が向上したり
圧倒的な格闘術を見せたりするのではないところが面白い。
超人状態の表現や映像が飛び抜けていて
面白い見せ方や概念が楽しめるのが本作の魅力。

アクション映画ではなくSFであり、
終盤のぶっ飛びぶりは人を選ぶかもしれないが、
テンポもよく、最初から最後まで勢いを失わずに楽しめた。

予告編のキャッチコピーてきな感じで「人間の脳は１０％しか使われてない」みたいこと書いてありましたが、

まあそれが日本側の配給がやったこととかどうかはさておき、後半の展開にはちょっと「？？」ってなりましたね

当たり前のことですが、脳を１００％解放したからといって、某鉄〇のように人間や車を浮かせられるわけではないので、結局この監督は映画として何を伝えたいのかがようわからなかった作品でした。。単なるアクション映画が作りたかったのかな？？？？

ただ主人公ルーシーがどんどん覚醒していく姿は見ていて爽快でしたね。