ハワイ ベストレストラン2015 の感想

ハワイ版ミシュランは、ないし、めったにない海外旅行で、高い外食でぜったいにはずしたくないから、これはいい・・・と思い、1620円は高いな・・・と思いつつ、買いましたが、本を参考に何件かお店に行きましたが、5人が高評価をつけているお店に共通することは、大味、味が濃い・・・、いかにも外国人が好みそうな味付け・・・という感想でした。
何かものさしがないと、困るので、参考になりましたが、日本人好みのお店ではないような。
といっても、ハワイに3回行って、美味しいと思えたのは「アランウォンズ」だけですが。
本の代金が半額又は、地図と行き方を載せてくれていたら、評価をもう少し上げました。

いつか誰かがやるであろうと思っていた、ハワイレストランの格付。
待っていました、と手放しでは喜べないのが、格付けをしている面々。
そのプロフィールをみると、

【本田 直之】
謎の実業家
ハワイの第一人者のポジションを獲りにきている。

【マキ・コニクソン】
テレビのコーディネーター
自身の書籍で多数の芸能人ヨイショをしレビューが炎上。

【内野 亮】
雑誌のコーディネーター

【ショーン・モーリス】
ハワイの広告代理店トップ
現地の広告業界で非常に影響力を持ち、皆が顔色をうかがう。

【稲本 健一】
アロハテーブルの社長

『ハワイの食のエキスパート5人』ではなく『ハワイを食いものにするエキスパート5人』のほうが正しいのではないのか。そのため、選んでいるレストランにしても、オススメするレストランにしても、お金が絡んでいるのではないか、とついうがった見方をしてしまう。誌面を読む限り、彼らと相当近しい関係にある物件は取り上げられ方もよいようだ。

純粋に、レストランそのものだけの実力で選んだランキングになっているのだろうか、この5人が自分の立場を危ぶめてまで本当のランキングを公表するのだろうか、答えは否である。

格付やランキングの選者が誰なのか、どのような立場なのか、を買う側が理解したうえで読んだほうがよい一冊である。