はじめてつくる つまみ細工 (Handmade Series) の感想

これから、つまみ細工を始めてみたい方は騙されたと思って、まずはコレを読んでみてください。

コレで駄目なら、残念ながら、貴方とつまみ細工は相性が悪かった・・・としか言いようがありません★

私の感想としては頗る『優しい』本です。
『つまみ細工=職人のモノ』な概念吹っ飛びます。

実はこの方の別の著書(確か、成美堂出版から出ています)を読んでから、此方を読んだのですが・・・成美堂の方も他の方の著書よりわかりやすく、すんごく素敵な本なんですが「時間が出来たら、やってみたいな」だったのが、此方は「今すぐ!作りたい!!!!!」です。

作品数は恐らく、成美堂のモノよりは少ないのですが作り方のプロセスが細かく、手法はさることながら、あらゆる角度から見せてくださるので「こんなに手の内、拝見させていただいてよいんですか???」と頭が下がる思いです。

既に、つまみ細工を楽しんでいる方はもとより、『これから』始める方に是非是非、手に取っていただきたい一冊です★★★★★

余談になりますが、私はこの方の著書で初めて『ポリエステルはつまみ細工の材料には適さない』という事を知りました。
ちりめんのポリでせっせと頑張っても、・・・上手くいかないわけがわかりました(笑)★

ちょっと取っ付きにくい、『つまみ細工』の敷居を下げてくれる本です。其処に在るのは、桜居せいこさんの『優しい』お人柄なのかもしれませんね。
ご本人知らないのですが、なんとなく・・・そんなものを感じてしまいました。

眺めているだけでも、楽しい本です。
作ってみたら、もっと楽しいですよ♪

基本がすごく丁寧にわかりやすく、大きな写真でのっていて理解しやすいです。
中上級者の方でも、持ち方や角度が細かくポイントでのっていてきれいに仕上げられるこつがわかる1冊だと思います。
つまみのテクニックだけではなく、布の細断や金具や細かい飾りの位置もよくわかります。
教科書的に1冊あると心つよいです。

とても丁寧な内容です。
作り方が細かいだけ、という本とは明らかに違います。
「ここが知りたかった」「ここでいつも失敗する」というような、各作品ごとのポイントが明快に解決します。
初心者に向けた本は沢山出ていますが、ここまで初心者目線で書かれた本は、これまでなかったとおもいます。

古典的な形の花かんざしも載っています。
子供用は良家のお嬢さん風で淡く可愛らしく、大人用はアンティークの振袖や内掛けに合わせたいクラシックモダンです。

この本と1冊目に出会いたかった。
私はつまずいた部分の見直しに使います。