舞台 銀河英雄伝説 第三章 内乱 [DVD] の感想

今までの公演で内容が重複している箇所もあるのですが、
役者さんが違ってたりもするので新鮮な感じで見られます。
OPのCGも圧巻で「劇場ではどうなっていたんだろう？」とさえ思ってしまいます。
キスマイのお二人は前回の舞台は見ていないので、
その評判に不安でしたが個人的にはあまり酷いとは感じられませんでした。

間宮さんのラインハルトの鋭利な雰囲気の演技に対して、
横尾さんのキルヒアイスはヤンとは違った感じの
「軍人には向いてない」雰囲気がありました。
表情や動きが固いようにも見えますが、
「優しいキルヒアイスが優しさを押し殺して軍人として努めている」ともとれました。
捕虜交換のシーンなどは「好感を持てる優しいお兄さん」な感じが出ていました。
二階堂さんのミッターマイヤーはロイエンタールの「静」な雰囲気に対して
「動」となっていてその対比も面白いと感じました。
セリフが多いとも言われていましたが、
「動」のミッターマイヤーという役割になっていると捉えればいいかなと。

河村さんのヤンはもう完全に「ヤン」と見られるので安心です。
貴水さんのオーベルシュタインも安心してみられます。
「外伝」のこともありオーベルシュタインと言うキャラにより深みを感じられました。
間宮さんのラインハルトを見たのは今回が初めてだったのですが、
凛としていて格好良かったです。
ラスト近くのキルヒアイスとのシーンでは、
アップの際に涙なのか汗なのか分からないですが、
実際に泣いているようにも見えるほどでした。

オフレッサーはアニメの印象が強く、
長髪で戸惑いましたが、
その長髪がアクションシーンでは動きをダイナミックに見せ、
より絵になっていました。

個人的にビュコックを演じた伊藤さんが気になっています。
以前の公演では複数の役を演じられていて、
数回見てやっと「同じ人だったのか！」と驚くほどの演技力でした。

アムリッツア会戦までを上手にまとめてあります。皇帝フリードリッヒ4世の死から、リップシュタット戦役、それに伴う同盟での救国軍事会議によるクーデターを扱っています。
河村ヤンをはじめとする第13艦隊の面々、間宮ラインハルト閣下机下の諸将は一部を抜いてはまり役です。ビュコック提督とグリーンヒル大将との会話はアニメ版より深いものを感じました。
カーテンコールでのヤン河村と貴水オーベルシュタインの配役チェンジの話は実現するのでしょうか？貴水ヤンの「やれやれ」を本編の中で聞きたいです！
木偶の坊キルヒアイスは何とかなりませんかね？