コード弾きからソロ・アレンジまで ウクレレでジャズが弾けるようになる本(CD付) の感想

ジャズのスタンダード・ナンバーを譜面通り演奏するのではなく、ジャズらしいコード・バッキングやスケールに基づいたアドリ・ブフレーズの作り方、ソロ・アレンジの仕方をマスターするのを目標とする本だ。
ジャズギターの入門書はいろいろあるが、ジャズウクレレのこの手の本は初めてではないだろうか。ジャズギターの本をウクレレ向けに頭の中で翻訳しながら練習するなんてことはとてもできるものではない。下手の横好きでウクレレをポロポロ弾いてるだけの自分には無理である。それだけにこの本の存在は自分にとって価値のあるものだ。

だが良いことばかりではない。本の表紙には「手軽に始めてすぐにマスターできる即効ウクレレジャズガイド」とあるが、これはある程度ウクレレを弾きこんだ人へのうたい文句だろう。素人同然の自分はＣＤ01の一番最初のコード練習から躓いてしまった。最後まで練習できるようになるのはいつになることやら・・・。

気になったのはこの本の著・演奏のトライアドという人である。この人がどんな人なのか経歴も何も載っていない。アマゾンで見る限りこの著者の３冊目のウクレレ本らしいが、なぜ正体を隠す必要があるのだろうか？この点が釈然としなかったので星ひとつマイナスにした。