モーツァルト:歌劇《魔笛》英国ロイヤル・オペラ2003 [DVD] の感想
参照データ
タイトル | モーツァルト:歌劇《魔笛》英国ロイヤル・オペラ2003 [DVD] |
発売日 | 2012-01-18 |
出演 | コリン・デイヴィス指揮 |
販売元 | 日本コロムビア |
JANコード | 4988001725831 |
カテゴリ | ジャンル別 » ミュージック » クラシック » オペラ・声楽 |
購入者の感想
主役五人の歌唱は素晴らしい。タミーノ役ハルトマンは張りのあるテノール、パミーナ役レシュマンは感情豊かな歌いぶり、ザラストロ役ゼーリヒの低音はよく響き、パパゲーノ役キーンリーサイドのバリトンは明快、夜の女王役の若いダムラウは動きながら立派にハイFを歌いあげる。キーンリーサイドが英国生まれで、他はドイツ生まれの歌手。レシュマンは2001年のパリ・オペラ座の舞台(イヴァン・フィッシャー指揮)でもパミーナ役だったが、それとはまた違った声量のあるところを示しました。パミーナは心優しいお姫様として受身に演出されることが多いのですが、レシュマンは強い意志をもつ行動的なパミーナを見せます。
スー・ジャッド監督のTV演出のカメラワークは見事で、画面作りは素晴らしいと思いました。画質も綺麗です。名演ながら今となっては画質がいまひとつというDVDやLD盤も多い「魔笛」ですが、これは最近の収録なので画質の出来はひとつ抜きんでています。マクヴィカーの演出は奇をてらったところはありません。シンプルな装置や衣裳ですが、よく考えられた落ち着いたものです。ただし、個人的にはパパゲーナが登場の最初から現代風な衣裳で、蓮っ葉な娘なのは全体の調子と合っていないと思いました。
「月」の世界に属する人々=夜の女王や侍女、モノスタトスは隈取りしており、最初から悪相です。対して、「太陽」(月と同じ黄色の太陽ですが、三日月に対してこちらは円い)の世界の人々=ザラストロやパミーナ、タミーノは善相にメーキャップされています。
コリン・デーヴィスの指揮は全体に遅めのテンポです。カール・ベームの指揮と同じくらいに遅いかもしれません。歌手の歌をじゅうぶんに響かせる、堂々とした演奏になっていると思います。
スー・ジャッド監督のTV演出のカメラワークは見事で、画面作りは素晴らしいと思いました。画質も綺麗です。名演ながら今となっては画質がいまひとつというDVDやLD盤も多い「魔笛」ですが、これは最近の収録なので画質の出来はひとつ抜きんでています。マクヴィカーの演出は奇をてらったところはありません。シンプルな装置や衣裳ですが、よく考えられた落ち着いたものです。ただし、個人的にはパパゲーナが登場の最初から現代風な衣裳で、蓮っ葉な娘なのは全体の調子と合っていないと思いました。
「月」の世界に属する人々=夜の女王や侍女、モノスタトスは隈取りしており、最初から悪相です。対して、「太陽」(月と同じ黄色の太陽ですが、三日月に対してこちらは円い)の世界の人々=ザラストロやパミーナ、タミーノは善相にメーキャップされています。
コリン・デーヴィスの指揮は全体に遅めのテンポです。カール・ベームの指揮と同じくらいに遅いかもしれません。歌手の歌をじゅうぶんに響かせる、堂々とした演奏になっていると思います。