傭兵のお仕事―The Battle Field Bible の感想
参照データ
タイトル | 傭兵のお仕事―The Battle Field Bible |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 高部 正樹 |
販売元 | 文芸社 |
JANコード | 9784835526393 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 軍事 » 軍事入門 |
購入者の感想
高部先生のファンなので著作は全て読んでいますが、この本は他著書にも書かれた傭兵体験記を、実戦向きに編集し直したものです。漫画やイラストの質はまあ………それなりですが、内容として、装備の身の付け方、銃の選び方、進軍、ハンドシグナルなど実用向きに落とし込んだマニュアル本なので、読み物としてはもちろん、サバゲーする場合の参考になる面も多いです。この本はボロボロになるまで参考書のように読みました。カバーや装丁がちょっとマンガっぽく見えるので敬遠する向きもあるかもしれませんが、実用傭兵版戦闘マニュアルとしては、素晴らしい内容だと思います。
タイトルや挿し絵と、文体・内容とのギャップに違和感を感じてしまいました。もっと、ハードボイルドな本に仕上がっていたら5つ星にしたかった。「愛だの恋だのを信じていない」「金・名誉・女、という世間の価値観に世を向けられなければ・・・」という記述があるかと思えば、その半ページ後に「横浜のクラブで知りあったカナちゃんから戦闘中にメールがはいった」なんて、ちょっとウケ狙いっぽいチグハグさが気になる。でも、星3つ評価だと思ったのは、この著者の実戦から得た戦場での知識の深さがありありと見えるからです。著者というより、編集者の失敗作と言ったほうがよいかも。