今日の日はさようなら [DVD] の感想

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参照データ

タイトル今日の日はさようなら [DVD]
発売日2014-01-22
出演大野 智
販売元バップ
JANコード4988021138505
カテゴリテレビドラマ » 日本のTVドラマ » ジャンル別 » 全タイトル

購入者の感想

24時間テレビのドラマですが、涙を誘うような大げさな演出はいっさいなく、平凡な青年に突如として降りかかった闘病の日々、そして「自分らしく、ちゃんと死ぬ」覚悟のもと、家族と迎える終末期の姿が淡々と描かれています。大野くん、岸本加世子さん、三浦友和さん、ミムラさんが演じる家族が、本当の家族としか思えない空気感で見せてくれる、静かで慈愛に満ちた家族と命の物語です。

見どころは、家族からの移植によって治ったと思われた血液のがんが再発した後。
次第にやせ細り目がうつろになっていく後半の大野くんの姿(神聖であるとすら感じました)、そして「自分らしく」死にゆく覚悟を受け入れる家族の葛藤が、演者の自然で繊細な演技によって淡々と描かれているぶん余計にリアルに感じられ、ドラマというよりドキュメンタリーのよう。
個人的には、余命宣告の後、両親の記念日を祝うため残る力を振り絞って料理を作るシーン、身辺整理の一環として病気になった後自分のもとを去って行った恋人に最後の別れを告げにいくシーン、そして命をつなぐ管を本人の希望で取り外す(=死を意味する)ことになった時、寸前で取り乱す父親の姿が印象的でした。

命の期限を知った時、どう死んでいくかを考え選ぶことは、自分の人生をいかに生きるかを決めることなのですね。
自分だったら自分らしく死ぬために必死に生きることができるだろうか?自分は日々を誠実に生きているか?等自問しながら見ました。死に直面して初めて生を実感し、ちゃんと生きようとする皮肉に、家族に囲まれた平凡な日常のありがたさや命の重さとはかなさ、生きることの意味などを考えさせられます。重いテーマですが、静かな余韻とともに心に響く良作だと思います。

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バップから発売された大野 智が出演の今日の日はさようなら [DVD](JAN:4988021138505)の感想と評価
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