STL標準講座―標準テンプレートライブラリを利用したC++プログラミング (Programmer’s SELECTION) の感想
参照データ
タイトル | STL標準講座―標準テンプレートライブラリを利用したC++プログラミング (Programmer’s SELECTION) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ハーバート シルト |
販売元 | 翔泳社 |
JANコード | 9784881357781 |
カテゴリ | ジャンル別 » コンピュータ・IT » コンピュータサイエンス » 情報学・情報科学 |
購入者の感想
STLについてというよりは、STLのコンテナとそれに関するアルゴリズムの解説に終始しています。タイトルは、むしろ「STLのコンテナとアルゴリズム入門」という方が正しいでしょう。
副題には、「標準テンプレートライブラリ(注:STLのこと)を利用したC++プログラミング」とありますが、全然そんな内容ではありません。単なるSTLのコンテナとアルゴリズムの使い方についての内容です。
complexについては皆無、stringについては若干しか言及されていません。完全なSTLの解説本として考えていると期待はずれになります。またSTLはまだ新しいので、コンパイラの実装などによって、STLの実際の運用面で問題が生じることがありますが、それについてもまったく述べられていません。
STLのコンテナについては、サンプルソーァコードなども交えて解説しているので、とても分かり易いです。ただ、スレッドでのコンテナの運用などの高度な事項についての解説は皆無です。アルゴリズムについての解説も非常にあっさりしています。
特にイテレータについての解説が非常に貧弱なのが致命的な欠点です。本書だけで、STLのイテレータを完全に理解するのは困難でしょう。
まとめると、本書はSTLのコンテナの入門にはよいでしょう。
副題には、「標準テンプレートライブラリ(注:STLのこと)を利用したC++プログラミング」とありますが、全然そんな内容ではありません。単なるSTLのコンテナとアルゴリズムの使い方についての内容です。
complexについては皆無、stringについては若干しか言及されていません。完全なSTLの解説本として考えていると期待はずれになります。またSTLはまだ新しいので、コンパイラの実装などによって、STLの実際の運用面で問題が生じることがありますが、それについてもまったく述べられていません。
STLのコンテナについては、サンプルソーァコードなども交えて解説しているので、とても分かり易いです。ただ、スレッドでのコンテナの運用などの高度な事項についての解説は皆無です。アルゴリズムについての解説も非常にあっさりしています。
特にイテレータについての解説が非常に貧弱なのが致命的な欠点です。本書だけで、STLのイテレータを完全に理解するのは困難でしょう。
まとめると、本書はSTLのコンテナの入門にはよいでしょう。