Robinson Crusoe (Oxford World's Classics) の感想
参照データ
タイトル | Robinson Crusoe (Oxford World's Classics) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Daniel Defoe |
販売元 | Oxford Univ Pr (T) |
JANコード | 9780199553976 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » Oxford University Press |
購入者の感想
ウィルキー・コリンズの『月長石』という小説に、暇があったら『ロビンソン・クルーソー』を出してきて読み返している執事というのが出てきます。これを見て、『ロビンソン・クルーソー』ってのはただの子供向けの冒険童話じゃなかったっけ、と思って興味をかきたてられて、これを買って読んで、納得しました。日本語版(岩波文庫)のほうのレビューに、すでに詳しく書いてる人がたくさんいるので、くだくだ書きませんが、これは途方もなく深い本です。自分の人生に疑問をもったときに出してきて読めば、何かが得られること間違いなし。子供が読んでも面白く、大人が読んでも学ぶものが無限にあるという、こんな小説は、ほかにはそんなに多くはないと思います。
Penguin Popular Classics というのは、かつてペンギンから出ていたものを、そのまま写真製版でリプリントして非常な安価で提供するというコンセプトの叢書だと思いますが、写真製版の宿命で、ほんのわずかですがところどころで印刷のにじみなどで(特に老眼の小生などには)一瞬読みにくく感じる箇所があります。しかし、価格を考えれば十分満足すべきレベルでしょう。英語はさすがに古い文体で少し読解に苦労する箇所もありますが、でも300年前という時間差を考えれば、意外なほど読みやすいです。おそらく作者自身が、子供たちが読むことを想定したのでしょう、意図的にボキャブラリーを減らして平明な文体を心がけていることがよくわかります。古文だから読みにくかろうと思って英語原文を読むのに腰が引けている人は、一度読んでみるといいですよ。
Penguin Popular Classics というのは、かつてペンギンから出ていたものを、そのまま写真製版でリプリントして非常な安価で提供するというコンセプトの叢書だと思いますが、写真製版の宿命で、ほんのわずかですがところどころで印刷のにじみなどで(特に老眼の小生などには)一瞬読みにくく感じる箇所があります。しかし、価格を考えれば十分満足すべきレベルでしょう。英語はさすがに古い文体で少し読解に苦労する箇所もありますが、でも300年前という時間差を考えれば、意外なほど読みやすいです。おそらく作者自身が、子供たちが読むことを想定したのでしょう、意図的にボキャブラリーを減らして平明な文体を心がけていることがよくわかります。古文だから読みにくかろうと思って英語原文を読むのに腰が引けている人は、一度読んでみるといいですよ。