Tokyo Underworld: The Fast Times and Hard Life of an American Gangster in Japan (Vintage Departures) の感想
参照データ
タイトル | Tokyo Underworld: The Fast Times and Hard Life of an American Gangster in Japan (Vintage Departures) |
発売日 | 2000-09-26 |
製作者 | Robert Whiting |
販売元 | Vintage |
JANコード | 9780375724893 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » Random House |
購入者の感想
以前に読んだ本で既に多くの的確なレビューもついている。だから今さらなのですが、自分自身用の備忘録ということでお許しを。すでに記事になったことや、マスコミの仲間内では常識的事実の寄せ集め作品とけなす人もいるけれど、多分その通りなのだろう。でも記事や事実をまとめ上げて、ひとつのストーリーを完成し歴史を浮き彫りにするのがジャーナリストの使命かと思う。逆に言えばそれをサボってきた日本のマスコミやジャーナリストは怠慢であったとしか言いようがない。食材をかかえこんで腐らせて料理をしないシェフみたいなもんだ。どこを読んでも根拠に基づいた掘り下げ方であり筆者の力量に圧倒された。わからないことにはわからないと境界線を引いている。ただ例の、シャンティー赤坂殺人事件だけは歯切れ悪くて尻切れトンボの感、否めず。書きたくても書けない事情があったのかなと邪推します。文章も読みやすいが、英語の達者な日本人が書くようなスタイルといえばよいのか。長きにおよぶ日本生活が文体や語彙にも影響をおよぼすようで微笑ましく感じた。