Tom Sawyer & Huckleberry Finn (Wordsworth Collection) の感想
参照データ
タイトル | Tom Sawyer & Huckleberry Finn (Wordsworth Collection) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Mark Twain |
販売元 | Wordsworth Editions Ltd |
JANコード | 9781853260117 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
購入者の感想
トム・ソーヤという名前はあまりにも有名ですが、ハックルベリーというのは犬の名前だと思っていたくらいだったので、はじめて読むストーリーは荒唐無稽ですが新鮮で、楽しく読むことができました。英文としては、方言だか口語だかよく分かりませんが、辞書を引いても出ていないものも多く、気にしないで読まないと先に進めません。
良き開拓時代のアメリカのおおらかさ、恵まれた育ちのトム・ソーヤの悪餓鬼ぶりと恵まれない育ち(決してOliver Twistのようなみじめな生活ではない)のハック・フィンの誠実さが好対照で、心地よい物語になっています。当時の黒人の置かれた状況を考えるとあまりにも楽天的に過ぎるとも思えますが、古き良き時代の皆に愛される小説だと思います。
良き開拓時代のアメリカのおおらかさ、恵まれた育ちのトム・ソーヤの悪餓鬼ぶりと恵まれない育ち(決してOliver Twistのようなみじめな生活ではない)のハック・フィンの誠実さが好対照で、心地よい物語になっています。当時の黒人の置かれた状況を考えるとあまりにも楽天的に過ぎるとも思えますが、古き良き時代の皆に愛される小説だと思います。
表題は「トム・ソーヤーの冒険」ですが、マーク・トウェインの最高傑作と世評の高い「ハック・フィンの冒険」とセットになっています。トウェインの代表作2作品がハードカバーでこの値段ならば、かなりお買い得です。トムとハックの物語は、学習者用の Retold 版が各社から発売されていますから、そちらでも楽しめるのですが、英語を習ったからには一度は原書にチャレンジしてみたくなります。
トムの冒険はさほど難しいとは思いませんが、ハックは難物です。と言うのは、ハックの場合、作者がハックの口を借りて一人称で書いたからです。学校嫌いの浮浪児ハックのしゃべる言葉は文法などお構いなし、それにやたらに方言を使いますから、最初のうちは不規則表現だらけの文体が気になって仕方がない。読み進むのに苦労しましたが、途中から、文法だとか余計なことは気にしないで一気に読み終えました。ハックはただの悪たれではない。危険を冒して逃亡奴隷のジムを助けるなど勇気があります。世渡りの術にも長けていて、次々に事件が起こっても、うまく立ち回ります。ピカレスク小説の傑作です。
トムの冒険はさほど難しいとは思いませんが、ハックは難物です。と言うのは、ハックの場合、作者がハックの口を借りて一人称で書いたからです。学校嫌いの浮浪児ハックのしゃべる言葉は文法などお構いなし、それにやたらに方言を使いますから、最初のうちは不規則表現だらけの文体が気になって仕方がない。読み進むのに苦労しましたが、途中から、文法だとか余計なことは気にしないで一気に読み終えました。ハックはただの悪たれではない。危険を冒して逃亡奴隷のジムを助けるなど勇気があります。世渡りの術にも長けていて、次々に事件が起こっても、うまく立ち回ります。ピカレスク小説の傑作です。