ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて (g2book) の感想

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参照データ

タイトルネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて (g2book)
発売日販売日未定
製作者安田 浩一
販売元講談社
JANコード9784062171120
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » マスメディア » ジャーナリズム

購入者の感想

いわゆる行動する保守のなかにあって、最も有名な団体である在特会についてのルポ。
社会の底辺だなどと決めつけず、抑制された筆致で、
なるべく寄り添い理解しようとする姿勢は評価できる。
界隈の有名人へのインタビューも充実しており、
彼らの人となりが少なからず見えてくる秀逸なルポだと思います。

肝心の在特会会長への取材が出来ていないという点。
これはかなり残念なところだと思う。

個人的に思うところを少し。

「ゴキブリ朝鮮人」
「朝鮮学校の子供を殺したら英雄」
「朝鮮人を殺しに来た」
「泣き叫ぶ朝鮮人の子供を殺せるのか」

すべて在特会の言葉である。私は在日なので彼らの言葉を投げかけられる側だが、
どんな対象であれ批判はあっていいし、どんどん批判はすべきであると思うが、
どうしてそれが憎悪の言葉になってしまうのか。

そこに彼らの弱さが見えてくるし、言葉の軽さも感じる。
が、一番怖いと思うのは、こういった言葉を彼らが撒き散らしていくことで、
ここまでは言っていい、ここからはダメだ、という漠然とした基準が、
過激な方に引っ張られていくことで、それを危惧してやまない。

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