寄生獣(1) (アフタヌーンKC (26)) の感想

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タイトル寄生獣(1) (アフタヌーンKC (26))
発売日2012-09-28
製作者岩明均
販売元講談社
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カテゴリ »  » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL

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ふと地球に現れた小さな生物が人間の身体に寄生し、
人間の姿を装いながら人間を食べていくという設定。
本来は脳を乗っ取って完全に人間に置き換わるが、
主人公の場合はその生物が右腕に寄生し、
元々の脳は完全に残った状態となる。

冒頭から唐突な展開が続くが、
人間やパラサイト(寄生生物)たちの言動に妙なリアリティがあり、
実際にこんなことが起こったら
こんな展開になるだろうな、という強い説得力がある。

特に主人公の右手に寄生しているミギーは
立てる作戦や考え方は一貫して合理的であり、
その理性的なしゃべり方とやや感情的な主人公との対比が面白い。

主人公とミギーだけでなく、も友人、両親、田宮良子(パラサイト)など
とにかく魅力的なキャラクターが多く、
それぞれの完成度がかなり高いのも特徴的。

パラサイトが人間を襲う場面が多い関係で
身体が両断されたりグチャグチャに破壊されるような表現が多いが、
スプラッター作品ではないし、ホラーというわけでもない。
どちらかというと人間ドラマというかサスペンスに近い。

寄生生物たちの現れた意味などを通して
増えすぎた人口問題や地球の環境問題が訴えられており、
ただ脅威としてのパラサイトを描くばかりではないところが深い。

全10巻という最適な長さと退屈させない展開、
次々と興味を惹かれる内容であまりにも完成度が高い作品。
未読という人には区別なく推薦したい。強く強くオススメ。

ある日突然現われた寄生生物たち。彼らは人間の頭部を乗っ取り、全身を支配する。そして、「この種を食い殺せ」という「命令」に従って行動してゆく…。とはいっても、単純なホラー映画と異なる所は、彼ら寄生生物が人間と同等の知性を持っていることだ。彼らは彼らなりに、生き延びるための手段を考えたり、「自分達が何のために生まれてきたのか」悩むのである。 主人公・新一は、失敗して彼の右腕に寄生してしまった「ミギー」と共生の道を余儀なくされる。ミギーは脳を乗っ取れなかったため、(人間に対する)食欲を感じないが、寄生生物らしい、冷静で、クールな思考を持つ。人間として感情を持つ新一は、ミギーと時には対立しながらも、人間を食い殺す寄生生物に立ち向かっていくことになる…。「自然」と「人間」の関係について、客観的な寄生生物と、主観的な人間の間には意見の相違があるのは当然だ。作者は、この対立を冷静に書き進めていく。そこには、今の自然保護運動のレベルを一歩超えた、人類の永遠の性に対する一つの考察がある。 とにかく一度読んで欲しい。そして、読み終えた後、自分の頭で答えを探して欲しい。

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