あなたもイラスト&マンガが描ける CLIP STUDIO PAINT PRO公式ガイド の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

IllustStudioユーザーなので、CLIP STUDIO PAINT PRO（ダウンロード版）が無料で手に入りました。
ただし紙の取扱説明書がないため（ダウンロードできるPDF版の取説では視認性が悪いため）、
「公式ガイド」を購入しました。

各ツールやパレットの使い方、設定方法（設定の変更によって効果がどう変わるか）、
レイヤーや合成モードの使い分けといった基本操作から、ベクターレイヤーの編集や
中間色と近似色の見つけ方、フィルター機能で画像を加工する、トーン化処理で塗りを
トーンにする、3D素材の活用操作（ポーズを作った3D素材を下絵にしてラクに描く）、
パース定規の活用、遠近感のある絵を描く、といった目的別の操作までが上手に
まとめられています（各操作、設定は多数用意されています）。

また、自分自身の好みの描画系ツールを作るカスタマイズ法や、透明色で修正をかける
テクニック的なものまで、実に豊富な作例と参考画像によってわかりやすく説明が
加えられています。誌面が見やすく、読み進めながらソフトの操作、設定方法が
学べます。

巻末には「メイキング講座」として、作品を完成させるまでの工程が4作例分、
載っています（作家さんごとの絵を描く工程や塗りのテクニックが見てとれます）。

ソフトの操作ガイド（取説代わり、取説を補完するもの）として重宝します。

なお、書籍はWindows版で解説していますが、ショートカット一覧はMac版も
掲載になっています（要所要所にMac版のコマンドの記述もあり）。
ショートカットキーをMac版に置き換えれば、Mac版の操作ガイドとしても
利用できます。よって、Mac版ユーザーの方でも問題なく使える書籍です。

CLIP STUDIO PAINT PROのDL版を購入し、PDF版のマニュアルを使用していたものの
やはり紙媒体のマニュアルが欲しくなったため、こちらを購入してみました

内容としては、必要最低限の情報は押さえてあると思います
各種ツールの使い方から、一通りイラスト完成までに使う機能の説明
３Ｄモデルやパース定規なとのアシストツールの説明も少量ですが載っています

また実際にこのソフトを使って作成されたイラストと製作過程を
ツールの設定などを交えながら解説しているページもありますので
これまでにペイントツールを使ったことがないという方にはいいのではないでしょうか

しかし公式のマニュアルの方が情報量が多いのは確かです
一つ一つの機能がより詳しく説明されていますし（その分ページ数が多いという点もありますが）
初心者向けのスタートアップガイドも、公式の物のほうがより詳しく丁寧な印象です

バッサリ言ってしまいますが、公式のマニュアルを読むのが苦でなければ不要です
IllustStudioを使っていてある程度の勝手が分かっている方や
デジタルイラストに慣れ親しんだ方などにはあまり有益な書籍ではないですし

しかしとても読みやすく、基本機能はしっかり押さえられていますので
デシタルイラスト初心者や初めて使うペイントツールがこれだという方の
入門書としてはお勧めできるものだと思いますね

もう一点、言うまでもないかもしれませんが……
この本はあくまで本体の機能の解説書なので、塗り方などの技法を知りたいのであれば
そちらの系統の別の書籍を買った方がいいです
使い方さえ覚えてしまえば、大抵のことはこのソフトでも同じことができると思いますよ