沈みゆく大国アメリカ (集英社新書) の感想

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タイトル沈みゆく大国アメリカ (集英社新書)
発売日販売日未定
製作者堤 未果
販売元集英社
JANコード9784087207637
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 国際政治情勢

購入者の感想

 少し前、アメリカで中間選挙があり、オバマ大統領率いる民主党が大敗を喫しましたが、その時の争点の一つは、オバマケアでした。
 私自身、アメリカでは日本のような国民皆保険がなく、アメリカでは医療費が異常に高いということはよく知っていました。
 アメリカでは、資産2000万ドル以上の上位0.1パーセントが、国全体の富の20%を所有しているといわれていて、
 年間150万人の国民が自己破産をしています。そして、その理由のトップが医療費だということです。
 それがオバマケアいよってアメリカにも国民皆保険が出来るのだから、これはアメリカの国民にとって素晴らしいことだと思っていました。
 しかし、日本と違い、アメリカの保険の主体は、あくまで民間保険であるという実態には変化がなかったのです。
 これが大きな悲劇の大元です。しかも、医師の66%が、条件の悪いオバマケア保険のネット・ワークに参加していません。
 この結果、アメリカ国民の大多数は、今より高価で、条件の悪い保険に入らざるを得ない状況になり、
 しかも診てくれる医師も少ない、という悲劇的な状況に陥っているのです。
 アメリカでロビー活動費が一番多いのは、医療・保険の分野です。
 そして、儲かるところからは、とことんしゃぶり尽くすというのが、アメリカのウォール街、医療複合体です。
 このウォール街が医療分野に牙を剥けているというのが今のアメリカの現状のようです。
 しかし、C肝の新薬が1錠1000ドルには恐れ入りました。今ほど日本の国民皆保険制度に感謝したことはありません。
 しかし、アメリカのウォール街、医療複合体が次に狙っているのは、日本市場だそうです。
 私たちは、TPPの行く末、医療法人の株式会社化化、医療特区、などに厳しい監視の目を向け、
 日本の国民皆保険制度(いろんな欠点はありますが)を断固守らなければいけません!
 

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