ペコロスの母に会いに行く の感想
参照データ
タイトル | ペコロスの母に会いに行く |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 岡野 雄一 |
販売元 | 西日本新聞社 |
JANコード | 9784816708534 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
辛くもあり、楽しくもある人生を生きてきたからこそ、
最後には辛さをすべて忘れ、
楽しいときを過ごすために、人はボケるのかもしれないですね。
そんなことを思わせてくれるある人生を生きてきたからこそ、
最後には辛さをすべて忘れ、
楽しいときを過ごすために、人はボケるのかもしれないですね。
そんなことを考えさせてくれる心温まる漫画です。
泣いてしまったのは、原爆で死んでしまった赤ん坊の長女が戻ってくるシーン。
取り返せない時間を返してくれる、というのも認知症だからこそなのかもしれません。
これを読んでから、自分自身の祖母の認知症への見方が大きく変わりました。
祖母自身、若い時から苦労してきたからこそ、
今、親戚がゴタゴタしているのも、誰かと誰かがいがみ合っているのも、
そんな無駄な情報をインプットしないで、幸せな人生の終わり方をするために、
認知症が進行してきたのだと。
そう思えると、認知症の祖母には何が見えているか、と想像したくなりますし、
なんども繰り返す昔話も興味を持って聞き入ります。
こんな風に自分の人生を豊かにしてくれる一冊です。
最後には辛さをすべて忘れ、
楽しいときを過ごすために、人はボケるのかもしれないですね。
そんなことを思わせてくれるある人生を生きてきたからこそ、
最後には辛さをすべて忘れ、
楽しいときを過ごすために、人はボケるのかもしれないですね。
そんなことを考えさせてくれる心温まる漫画です。
泣いてしまったのは、原爆で死んでしまった赤ん坊の長女が戻ってくるシーン。
取り返せない時間を返してくれる、というのも認知症だからこそなのかもしれません。
これを読んでから、自分自身の祖母の認知症への見方が大きく変わりました。
祖母自身、若い時から苦労してきたからこそ、
今、親戚がゴタゴタしているのも、誰かと誰かがいがみ合っているのも、
そんな無駄な情報をインプットしないで、幸せな人生の終わり方をするために、
認知症が進行してきたのだと。
そう思えると、認知症の祖母には何が見えているか、と想像したくなりますし、
なんども繰り返す昔話も興味を持って聞き入ります。
こんな風に自分の人生を豊かにしてくれる一冊です。
認知症をわずらった家族との共同生活や介護を経験したことのある人なら身に覚えがあるかもしれない。
そこにはもちろん苦しかったり悔しかったりすることもたくさんあるのだけど、
でも実はちょっとした笑いやしみじみ感じ入るような瞬間がいくつもあって、ときにはなんだか幸せな気分になることだってある。
そんなことを思い返させてくれる、どこか懐かしくて、ホッとする家族の物語だった。
私の場合は大学生のとき、田舎に住む当時100歳近かった祖母とふたりでひと夏を過ごす経験をした。
祖母は同じ屋根の下に寝泊まりする私の素性を一日に何度となく尋ね、
私が用意する毎回ほとんど同じ手抜き料理を「こんな美味しいものは人生で初めて食べた」と言って嬉しそうにし、
夜になって外が暗くなると、帰ってこない夫や娘(亡き祖父と亡き伯母)のことを心配してそわそわし始めるのだった。
この本のなかで好きだったのは、著者の母が、亡くなった夫や若き日の自分と会ったり話したりする場面。
本のなかでなんの違和感もなく描かれるそうしたシーンは、読む人の心にも自然にストンと落ちていくと思う。
夢か現かわからないまま空間や時間をとび越えていく著者の母の姿を見ていると、
「ああ、私の祖母も同じように祖父や伯母と会話をしていたんだろうな」と、しごく当たり前のように実感できた。
編集者をしていたという著者の力量はまた、各章の巻末に挟み込まれる文章にも表れている。
ご購入の際には漫画部分だけでなく、家族への深い愛情にあふれた文章も読み飛ばさずに味わうことをお勧めします。
そこにはもちろん苦しかったり悔しかったりすることもたくさんあるのだけど、
でも実はちょっとした笑いやしみじみ感じ入るような瞬間がいくつもあって、ときにはなんだか幸せな気分になることだってある。
そんなことを思い返させてくれる、どこか懐かしくて、ホッとする家族の物語だった。
私の場合は大学生のとき、田舎に住む当時100歳近かった祖母とふたりでひと夏を過ごす経験をした。
祖母は同じ屋根の下に寝泊まりする私の素性を一日に何度となく尋ね、
私が用意する毎回ほとんど同じ手抜き料理を「こんな美味しいものは人生で初めて食べた」と言って嬉しそうにし、
夜になって外が暗くなると、帰ってこない夫や娘(亡き祖父と亡き伯母)のことを心配してそわそわし始めるのだった。
この本のなかで好きだったのは、著者の母が、亡くなった夫や若き日の自分と会ったり話したりする場面。
本のなかでなんの違和感もなく描かれるそうしたシーンは、読む人の心にも自然にストンと落ちていくと思う。
夢か現かわからないまま空間や時間をとび越えていく著者の母の姿を見ていると、
「ああ、私の祖母も同じように祖父や伯母と会話をしていたんだろうな」と、しごく当たり前のように実感できた。
編集者をしていたという著者の力量はまた、各章の巻末に挟み込まれる文章にも表れている。
ご購入の際には漫画部分だけでなく、家族への深い愛情にあふれた文章も読み飛ばさずに味わうことをお勧めします。