プラズマイオンプロセスとその応用 の感想

　工業的にプラズマを扱う人向きです。レベルは初級者向きであり、プラズマ物理の基礎事項についてきちんと説明があります。特に様々なケースにおけるシース(※1)の挙動について詳しく、理論式も豊富に掲載されています。応用的内容より基礎的理論の解説に比重が置かれている印象を受けました。プラズマ装置を扱う方にとって重宝する参考書だと思います。　※1 プラズマと装置の炉の内壁との間に自己整合的に形成される領域であり、電気的に非中性かつプラズマ電位に対して負の電位を有する。