教育問題はなぜまちがって語られるのか?―「わかったつもり」からの脱却 (どう考える?ニッポンの教育問題) の感想

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参照データ

タイトル教育問題はなぜまちがって語られるのか?―「わかったつもり」からの脱却 (どう考える?ニッポンの教育問題)
発売日販売日未定
製作者広田 照幸
販売元日本図書センター
JANコード9784284304429
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 女性学 » ジェンダー

購入者の感想

教育問題について、大雑把で無責任な言説が溢れている。
現代日本の教育は悪い、昔は良かった、外国はちゃんとやっている・・・と。
少し手間をかけて、ここ50年ほどの歴史を調べれば、そのようなことは大間違いだとわかるはずなのだが。
かくして、真面目で謙虚な現代の若者たちは、彼らがゆとり教育を始めたわけではないにもかかわらず、「ゆとり世代」と名付けられ、馬鹿にされる。たくさんの必要単位を真面目に取得し、様々な実習に明け暮れながら、意欲をもって教員になった若者は、上の世代たちから「最近の教員は・・・」と目の敵にされる。

凶悪な少年犯罪は決して増えていない。家族を大事にしようと考える人の比率は上昇している。
ごく稀に、信じがたいような恐ろしい事件が起こることはあるが、その頻度は長期的にみると小さくなっている。
だから、お願いだから冷静になってほしい、めったに起こらないような特異な事件を、「氷山の一角」などと呼ぶのはやめてほしい。
2人の著者の、切実な願いが込められた本であると思う。

中学生や高校生にも十分読めるわかりやすさに感服する。池上彰かと思うほどわかりやすい。ユーモラスなイラストが笑いを誘う。
教師を目指す人、教育問題を考える大人にはもちろん、中学生や高校生にもお勧めしたい。
これを読んで、「私たち今の若者は、長期的に見たら、かなりまともなんだ」というささやかな安心感を持っていてほしい。

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日本図書センターから発売された広田 照幸の教育問題はなぜまちがって語られるのか?―「わかったつもり」からの脱却 (どう考える?ニッポンの教育問題)(JAN:9784284304429)の感想と評価
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