I-O DATA LANアダプター搭載USB 2.0ハブ US2-HB4ETX の感想

4ポートのUSB-HUBとUSB-Ethernetアダプタを組み合わせたセット商品です。

Ethernetアダプタ部は同じチップでもっと安価なものもいくらでもありますが、Ethernet部のTypeAコネクタが直出しのため、ピッグテールがひとつ減らせるのが購入のポイントでした。
バルク扱いの品物と比べると若干割高ではありますが、大手ベンダーの1年保証がつくことを考えれば十分納得のいく価格かと。

EthernetドライバのINFファイルをのぞいたところチップはASIX社製。
実際購入してみたところASIX AX88772Aとして認識されました。
Windows7やAndroid4.xあたりではインボックスドライバでも動作するようです。

動作そのものは特記するほどの長所も短所もありません。
とりたてて高性能なわけでもありません。
最新のWindows/MacOSX環境であればUSB3.0製品のほうがいいでしょう。

ただ、Androidや旧環境向けとして見た場合は評価が変わります。
いまだにWindows98SEやPowerPC環境のMacOSX機向けのドライバがASIX社のサイトで提供されているため、出先保守などには非常に便利なのです。

なおASIX社のUSB2.0-Ethernetコントローラは2013/09/11現在AX88772Cが最新で、こちらはその旧世代品です。
主な違いはMicrosoft AOACへの対応の有無とIP/TCP/UDPチェックサムの有無ですが、Android機や旧環境で使う分にはまず問題になることはないはずです。
安定動作して使用中に変に意識せずに済むのが何より重要な類のパーツですので、個人的には枯れたこちらのほうがありがたいです。

本製品固有の特徴にひとつだけ不安があるとすれば、Ethernet部はUSBコネクタでHUBに刺さっているだけで、他の固定機構がない点。
持ち運び等の際にねじれたりすると端子に負担がかかることが予想されますので、なんらかの対策が必要かもしれません。