有斐閣判例六法Professional 平成27年版 の感想

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参照データ

タイトル有斐閣判例六法Professional 平成27年版
発売日販売日未定
販売元有斐閣
JANコード9784641004153
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購入者の感想

行政書士の実務用に購入いたしました。実務はもちろんですが、日々の勉強用に安心の一冊(分冊されていますから2冊ですが…)です。公法系と民事法系とに分かれていますので、出張や相談会の現場には必要に応じてどちらかを持っていくといった感じで使い分けが出来ます。

最近、現行法の条文はネットで簡単に検索することができるし、スマホ向けのアプリも多数存在する(実際、私も利用している)。
しかし、やはり職場の机には紙の六法を置いておきたい。

特に一般法を読む際、「特別の定めがあるときを除き、…とする。」のような条文が多いが、この「特別の定め」の例は、このサイズの六法なら各条文の直後に例示が書かれている。学生時代はほとんど気にしなかったが、実務で使うようになると、むしろ注釈を参考にしたり、注釈に助けられる例が多い。

この意味で、この六法は注釈(+裁判例の要約)が充実しており、このあたりはまだまだスマホのアプリでは、紙の六法に及ばない、と思う。

ちなみに、この六法に限ったことではないが、1つ希望を言うなら、行政法分野では顕著だが、法律の「○○(以下「××」という。)」のような特殊な用語(略称規定・定義規定)は読み方のポイントになるので、以下その「××」が使用されている箇所ではゴシック体にしているような六法があれば嬉しいのだが…。

有斐閣版判例六法はその性格が学習者向けであることはいまさら説明は不要であろう。編集委員が東京大学教授陣中心であるためかか、また有斐閣が法律教科書出版を続けて来こられた実績からか、法学教育上、必要とされている基本判例に抜けや漏れがない。妥協を許さない編集方針があるのだろう。編集委員の世代交代が進んでもこの点の信頼度は変わらない。
三省堂版模範六法との違いを言えば、改正会社法などの旧条文を模範六法が枠に囲んで比較掲載しているのに対し、有斐閣版判例六法は条数のところに傍線を施しているという点。模範六法が公職選挙法の関係判例を提示しているのに対し、判例六法は条文だけにとどめた点が目立つぐらいである。二分冊か、辞書的な一冊本のどちらが使いやすいかは、読者の判断に委ねるべきであろう。
実際、議員事務所や法務局では今でも圧倒的に模範六法だが、法律事務所や町役場では判例六法が多くなっているように思う。むしろ、六法全書以外にこの二冊をそろえているところがむしろ通例か?
岩波書店が六法全書の刊行をやめられてひさしい。また某実務系出版社の六法全書には長大すぎて、これだけ検索しにくくて、何が六法全書かというものまである。そういうなか、今後も、両出版社には切磋琢磨を期待したい。

今回、有斐閣の画期的な取り組みだと思うのは、iPadアプリの購入特典を付けてくれたことであろう。三省堂も模範六法の電子辞書シリーズを用意(ほぼ5000円)されているようだが、判例や条文の検索を購入者優待価額800円で、iPadでできるというのは特に学生諸君には大きいのではないか!中型と言うのには大型化しすぎた判例六法。それでも、活字の小ささに悩まされている身にはありがたい企画である。

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