鉄道ダイヤ回復の技術 の感想
参照データ
タイトル | 鉄道ダイヤ回復の技術 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | オーム社 |
JANコード | 9784274209147 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 交通 |
購入者の感想
電気学会「鉄道における運行計画・運行管理業務高度化に関する調査専門委員会」の調査結果を元に執筆された本にも拘わらず、いくつもの鉄道会社の普段の列車運行やそれが乱れた時の考え方の違いが明確にされていると共に、情報システムの有無と運行乱れの復旧の上手下手とが直接リンクしてないことなど、貴重な知見が書かれている良本です。ダイヤグラムを見ながら、復旧ノウハウや乗務員/車両確保、輸送量処理や振替輸送の影響まで、さまざまなことが学べます。「列車時刻を復旧する」という古い考え方から、「乗客をネットワークで目的地に運ぶ」という観点へ、評価手法を変えようという提言や、遅れの情報をスマートフォンなどに配信するという方向性などにも好感が持てます。
「運行乱れの復旧」という長年のテーマに、まだこれだけ未解決の問題があるということに驚くと共に、グラフ理論や鉄道が好きな人が、鉄道会社の間の壁を超えて解決策をオープンに求めていくという、恰好な場がここにあるような気がしました。運行乱れに巻き込まれて、つねづね不満の方々にもお奨めの本です。
「運行乱れの復旧」という長年のテーマに、まだこれだけ未解決の問題があるということに驚くと共に、グラフ理論や鉄道が好きな人が、鉄道会社の間の壁を超えて解決策をオープンに求めていくという、恰好な場がここにあるような気がしました。運行乱れに巻き込まれて、つねづね不満の方々にもお奨めの本です。