スイッチング電源のコイル/トランス設計―磁気回路‐コア選択‐巻き線の難題を解く (POWER ELECTRONICS) の感想

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参照データ

タイトルスイッチング電源のコイル/トランス設計―磁気回路‐コア選択‐巻き線の難題を解く (POWER ELECTRONICS)
発売日販売日未定
製作者戸川 治朗
販売元CQ出版
JANコード9784789846394
カテゴリ科学・テクノロジー » 工学 » 電気工学 » 電子工学

購入者の感想

自分自身が同種の職業のため、やや物足りなさを感じる事が在りますが、自分の考え方との違いを楽しめてよい本だと思いました。スイッチング電源に興味がある方、磁性部品の動作を勉強して見たい方にお勧めです。特にトランスに特化した本はほとんど無いので非常に価値のある本です。巻き方や、コアギャップの効果などを説明している本がほとんど無いので、非常に優れた参考書になるかと思います。

---2017年7月7日追記---
大変参考になる本なのですが、良く読み込んでみると誤記がありました。トランス設計でハーフブリッジとフルブリッジで同じ巻線比になるような計算式が記載されていましたが、ハーフブリッジでは入力電圧は1/2となりますが、フルブリッジでは入力電圧は1/2となりません。フルブリッジで本書を参考に設計される場合はBmの計算でVinを1/2としないようにご注意ください。

本書はトランス設計を外注に出すための最低限度のレベルを網羅しているといえます。ですから、本書を熟知すればトランスメーカーと設計については意見交換できるレベルにまでなるといえます。
 多くのSW電源メーカーでは本書のレベル以下でトランスを発注するので、トランスメーカーの言いなりになり、余分な苦労をすることになるのです。
 少なくとも、本書を理解しておけば、トランスメーカーとそこそこのレベルで渡り合えるでしょう。電源設計者として知っておかねばならない1冊です。

この本に抜けているには
・材料物性の説明
・トランスの仕上げ
・市場不良の経験
関係だと思います。
 
 でも、この分野は専門書に依存したほうが良いレベルで、仕上げに関してはまさしくトランスメーカーとしての経験です。
ましてや市場不良の経験は電源メーカーでは積めないものです。ですから、本書で取り上げていないのは仕方ないといえます。
片や、ワニス含浸を積極的に推奨していないのはほめられて良いポイントです。ワニス含浸の問題点指摘があればもっと良かったのですが。
 
 でもこれらのことはトランスメーカーへの要求なのて本書にそこまで求めるのは主旨を逸脱していると言えます。

 いい本なのに、レビューが全くないので書きました。スイッチング電源やコイル、トランスについての理論について書かれた本はたくさん世の中にあると思います。普段仕事としてスイッチング電源の設計などに携わっている方には物足りないかもしれませんが、これから始めてスイッチング電源を製作したいもしくは、製作していみたいがコイルやトランスを実際に手巻きで試作したいと思った場合のいい良書です。スイッチング電源制作のための、コイルやトランスに特化した内容です。具体的な巻数の計算から様々な電線の種類、ボビン、コアなどについて実際に販売されているものを例に考え方が載ってます。私は、今までスイッチング電源(絶縁型)を作ってみたかったのですが、どうしても材料や巻き方、考え方が分からず踏みとどまってしまいましたが、初めてスイッチング電源用のコイルやトランスを自分の手で製作したいと考えている方にとっては、今のところ一番具体的だと思います。最初の方に、トランジスタ技術に以前載っていた記事ですが、詳しくカラーでスイッチング電源用のトランスの巻き方の写真も載ってます。こういう実学融合の本がなぜノーレビューなのかが分かりませんが。ちなみに、スイッチング電源自体の理論は他の本で十分だと思います。

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CQ出版から発売された戸川 治朗のスイッチング電源のコイル/トランス設計―磁気回路‐コア選択‐巻き線の難題を解く (POWER ELECTRONICS)(JAN:9784789846394)の感想と評価
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