これならわかるベクトル図徹底攻略 (電気徹底攻略シリーズ) の感想

ぼくは理学系の大学を卒業して、電気技術者になりました。そのため、三相理論がなかなか理解できませんでした。
この本を読んでなぜ理解できなかったのかわかりました。
理学部で習うベクトルと、三相理論でのベクトルは「別物」だったんです！
非常にスッキリしました。
多分野から電気分野に進んだ人に絶対にオススメします！

　本書の冒頭にも記されていますが、ベクトル図は学部学生達にとって"弁慶の泣き所"です。電験受験準備においてもベクトル図習得は必須です。本書はアナログ回路の位相と(電気の)ベクトルについて徹底的に理解を促し、位相と計算技能との表裏一体の回路知識を構築する事を目的としています。これ一冊をまず繰り返して勉強すれば、電気工学についての基本が見えてきます。その後レベルの高いテキストを勉強していって下さい。絶えず回路各部の電圧・電流・電力の位相を意識してベクトル図を描く習慣をつけましょう。やがて計算技能だけ勉強してきた人とは一線を画す"筋金入り"のアナログ回路技術力がつきます。