知識ゼロからのプレミアムワイン入門 の感想

　プレミアムワインの定義って何だろう？、グランヴァンのことか？ という疑問で購入した一冊です。本書では、ロマネコンティ、ラフィットから、1万円ぐらいまで、おそらく著者が飲まれたことがあるワインを地区別にざっと紹介してあります。全体の70〜80%がフランスワイン、そのうち、ボルドーが約半分、残りの大半がブルゴーニュで、ローヌ等は20%ぐらいでしょうか。他国産では、イタリア、カリフォルニアが大半、他にスペイン、南米などの新世界が続きます。日本も2銘柄、名前だけが上げられています。
　内容としては、一般的な解説の他、価格帯、ビンテージなどが表記されています。構成としては、縦書き、横書きが混在しており、漫画を見ているようだと表現したらよいのか、ページ数の割に字数が少なく挿絵も多いので、軽くさらっと読む本になっています。
　ちょっと気になったことは、同名で生産者が違う銘柄についての記述がほとんど無いこと。シャブリ、シャトーヌフデュパブ、バローロなど、ワインには、同名でありながら生産者が異なると価格も品質も全く異なるものが多く存在するので、「知識ゼロ」をタイトルに上げるならば、少し丁寧に解説されたほうがよいかと思いました。

　以下は、貧乏人の戯れ言とお聞き流し下さい。
　この本にも記述されていて、やはりそうだなと思ったのですが、ワインはお店で飲むと市販価格の3倍といった料金設定をしているところもあり、貧乏人としては、家飲み、仲間とささやかに試飲するといった事がメインになります。最近は、ワインの持ち込みを1500円前後の料金で引き受けてくれる店もあるので、そういうところに持ち込んで楽しむという手もあると思います。