アコルトのパン の感想

「アコルトのパン」タイトルと同時に表紙のラントブロートにとっても魅了されちゃいます。落ち着いた色合いも素敵だなぁ。
ページをめくると、パンを作る工程が1枚1枚綺麗な写真で説明されていて、このパンを焼いてみたいという気持ちになってしまいます。勿論、このパンを食べたいという気持ちにもなります。こんな風にするんだぁ、こんな風に作られているんだぁと、１つ１つの過程が、まるで、自分の手で実際に作っているかのように頭に浮かんできて、ワクワクしながら読みました。
また、冒頭のアコルトのパンについてのこと、エピローグに書かれている社長さまの気持ちが、とても心に強く残りました。
この本は、パンの本だけではなく、人としての心、そして、生きているということ、夢や希望を持つことも教えてくれているように感じています。
写真がとても素敵なので、見ているだけでも、とても幸せになれる、自然と笑顔になれる、素敵な1冊です。

毎年夏に帰る日本で本をまとめ買いした中の1冊でした。9月に入りゆっくりと手にとって読ませてもらいました。そこには松尾さんのパンにかける情熱、愛がぎっしりと詰まっていました。墓場まで持って行くつもりだった絶対の自身のあるレシピを、こんな力強い本に残してくれてありがとうという気持ちでいっぱいになりました。
そしてホームページも見てねというメッセージに誘われて辿り着いた先に、今年の夏松尾さんが急逝されていたことを知りました。
この本に載っているパンは全て100%オーガニック、宇宙一のパンです。
私なりに松尾さんのパンを再現して行きたいとおもいます。