ムカつく相手にもはっきり伝えるオトナの交渉術 の感想

私はこの本でちょっと人生が変わった、というと大げさなんですが、少なくとも私の人生の５％以上が変わった気がしています。
とっても具体的でわかりやすくて、今からすぐに使えるアイデアが盛りだくさんでした。

王様のような態度というのは、日本人には分かりにくいかもしれませんが、要するに「胸を張って堂々と歩く」という感じだと思います。
私はこれに、「出社時必ず全員に（元気よく）挨拶をする」というのを織り交ぜて実践するようにしています。
あと、日本人は謙虚なのは素晴らしいことなのですが、謙虚さを示そうとするあまりに猫背になったり必要以上にお辞儀をしたりという無駄な動きも多いような気がします。これも少し改めたほうがいいように思います。
お辞儀するときはしっかりするのはもちろんですが、そうでないときは堂々と颯爽とするのがいいように思います。
私の中で難しいなと思うのが「保護シールドを張る」ということです。まだこれには慣れませんので、もう少しトレーニングが必要だと思っています。
人は見た目で判断するなとか、判断するとかいろいろ言いますが、やっぱりこういう意味で見た目はとっても大事だと思います。

この本でとっても心に響いた一文がありました。
断わるのが苦手なため、みんなが自分を利用してしまって仕事が自分のところにばかりくるというような内容のところで、「あなたはほかの人を幸せにするために生まれてきたんじゃない」という一文があります。
私は最近はNOとだいぶいえるようになってきているのですが、同僚で本当にNOと言えない人がいます。
彼女にこの一文を伝えると、顔から霧が晴れたような表情をしていたのが印象的でした。

私は海外に住んでいますが、日本だけじゃなく自分の思うことがうまく言えない人というのは実は世界各国どこにもいるんだなと感じます。

特にビジネスの場では感情面ではなく、もう少し論理的にビジネスライクにやったほうがかえって人を傷つけないということもあると思っています。