上級現代文Ⅱ の感想

問題はどれも良問ばかりで、解説も丁寧でわかりやすい。問題数は20題で豊富。東大、京大をはじめとする難関校志望者向き。

上級現代文1を本屋で見ていいなと思ったのでこれを購入しました。添削がないことや東大、京大、と特化しきってないことを除けば、これは進研ゼミの東大京大対策特講、ルートT、ルートKの国語そっくりです。この値段ならかなりお買い得かもしれません。解答用紙付き。演習問題は全12問で東大二問京大三問(ひとつは文語)一橋一問で、残りは阪大、早大、東北大、九大、鹿児島大、広大となっています。問題は改題されているとのこと。自分は東大京大とも過去問はだいたい解き終わってたので少ないほうがやり易くはありました。模擬試験八題は、京大っぽい字数制限なしや東大的な最後の100字以上のまとめ記述なども入ってますが東大模試、京大模試って内容ではなく、抜き出しや20字程度の記述も出ていたりするので、やや解きやすいかもしれません。したがって東大京大以外の旧帝大や一橋などの受験者にもアピールする内容かと思います。もう少し東大京大向けに絞ってみてもいいかとも思いましたが。まあ東大京大といってもタイプは全然違う問題ですから最難関大と括って一冊にしようとすれば結局こうなるのかもしれません。とはいえ市販の問題集では最上のクオリティであるとは思います。解説はルートTっぽくもありますが採点基準が明確で結構詳しいです。同じ桐原から出ている最難関大への国語などは割と私大向けっぽかったのに比べれば、これは市販の参考書ではかなり踏み込んで東大京大を意識した構成にできているようにも思います。それにしてもクオリティの割にかなり安いので買って損はしないと思います。