Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか の感想

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参照データ

タイトルTeam Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
発売日販売日未定
製作者Brian W. Fitzpatrick
販売元オライリージャパン
JANコード9784873116303
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » IT

購入者の感想

巻頭に書いてあるが、これはある講演を本にしたもので、
まさに講演で話したであろう内容をまとめたものになっている。
それゆえに、人に聞かせるようなインタラクティブに寄った読みやすい中身となっている。

ほかのレビューにもある通り、これは「人」と仕事をするためのアルゴリズム、方法論について書いてある。
チームで活動する上で良い関係を築くことを本題としているが、
チームに限らず、人との繋がりの全般的な話が展開されている。
精神論としては新人にこそ最初に読んでほしい内容ではあるが、
一人前である前提で書かれている節があるので悩ましくはある。

ただ、社内政治はあまり関わるべきじゃないとしつつ、
立場を確立すれば社内政治もリスクコントロールしやすくなると言っている部分もあり、
随所で核心をぼやかしている印象を受けるのは、若干腑に落ちない。
この点は残念ではあるが、基本的に面白い本である。

本書は200ページ程度であることと1ページにびっしりと書いているわけではないので、分量が多くなく、文体がフランク(くだけた)とはいえ、書いている内容は非常に重厚なものです。その重厚なものをフランクな文体のため、言い方が悪いかもしれませんが、これが面白いと感じてしまうのです。

内容は『Team Geek』という名前から類推されるコーディングや開発のテクニックといった分野には立ち入らず、チームやプロジェクトといった分野に関わるエッセイ集になっています。“Geek(技術オタク)”という言葉から最も遠いと感じる人もいるかもしれませんが、『人間』にフォーカスがあたっています。

本書ではソフトウェア開発というものはチームプレイであると定義しています。ユーザが自分一人だけのソフトウェアは別として、世間に広く使われるようなものというのは孤高の天才と皆が勝手にイメージする存在がたった一人で作り上げるものではなく、複数の人間で作り上げるものです。そのため、一人一人の技術(技量)とは別に、チームプレイとしてどう一人一人の能力を発揮するか?という視点がないとうまくまわりませんよ。ということが書いてあります。所謂1+1を2より高いものにする分野です。個人的な印象としては“Geek”と言われる人の多くはこういった“チームプレイ”ということを嫌う傾向があるように感じていたので、本書の内容は眼から鱗でした。

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