杖ことば の感想
参照データ
タイトル | 杖ことば |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 五木 寛之 |
販売元 | 学研パブリッシング |
JANコード | 9784054061354 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » あ行の著者 |
購入者の感想
時々、この作家さんに助けられる。この人の優しさ、弱さ、にほっとなる。
本の中に書いてあるように、この人にはインドの仏陀より、日本の親鸞の方がしっくりくる。
それは、仏陀があまりに厳しく、合理的であるのに対して、親鸞が寛大で、情緒的であるから。
それはつまり、親鸞の方が日本人に合っているということである。
こういうある意味女性的な信仰心というか宗教観に、時々惹かれることがある。
不安な時、悲しい時、苦しい時、敢えて突き放されるより、やさしく受け止めてもらいたい。まさに他力。それは大人げない、甘えだろうか。
いや、この本にあるとおり、それはぎりぎりの状況でこそ発揮されるのだ。だからそんなに生やさしいものではない。
この作家の優しさ、弱さは、それ故に、強度がある。だからいつもすがるのではなく、時々、ほんとにつらい時にふと、読みたい作家だ。
本の中に書いてあるように、この人にはインドの仏陀より、日本の親鸞の方がしっくりくる。
それは、仏陀があまりに厳しく、合理的であるのに対して、親鸞が寛大で、情緒的であるから。
それはつまり、親鸞の方が日本人に合っているということである。
こういうある意味女性的な信仰心というか宗教観に、時々惹かれることがある。
不安な時、悲しい時、苦しい時、敢えて突き放されるより、やさしく受け止めてもらいたい。まさに他力。それは大人げない、甘えだろうか。
いや、この本にあるとおり、それはぎりぎりの状況でこそ発揮されるのだ。だからそんなに生やさしいものではない。
この作家の優しさ、弱さは、それ故に、強度がある。だからいつもすがるのではなく、時々、ほんとにつらい時にふと、読みたい作家だ。
五木寛之氏は、以前から好きな著者です。本棚には目立つ場所に置いています。私の感性に合う文章で、読みやすく
こつこつと、丁寧に言葉を選んでおられます。然しながら滅多にご自分の真の真実を語られないのが、氏の信条かと思われます。作家としては当然かと思いますが、本音を語って欲しいところです。本音を語られないのが、作家かも・・・。
所処どころ本音を書いて居られるのは、当然です。
曽野綾子氏の著書のなかに、作家はみんなつきだと、書いて居られたので、嘘か誠か、印象に残っています。
こつこつと、丁寧に言葉を選んでおられます。然しながら滅多にご自分の真の真実を語られないのが、氏の信条かと思われます。作家としては当然かと思いますが、本音を語って欲しいところです。本音を語られないのが、作家かも・・・。
所処どころ本音を書いて居られるのは、当然です。
曽野綾子氏の著書のなかに、作家はみんなつきだと、書いて居られたので、嘘か誠か、印象に残っています。
ことわざは人類共通の英知。
それは時間の淘汰を受け、今なお残る
人類が認めた真理でもあります。
五木氏は仏教的視点(特に親鸞聖人)から、ことわざの
意味を伝えているのではなく、(それならばことわざ辞典で事足ります。)
そのことわざの使い方、使う場面を伝えています。
つまり、生きる知恵。小学校では早いかもしれませんが、
中学校三年生くらいなら十分、知っておいて損はありませんし、
自殺者も減るかもしれません。
それくらい、この杖ことばはこころに響くはずです。
それは時間の淘汰を受け、今なお残る
人類が認めた真理でもあります。
五木氏は仏教的視点(特に親鸞聖人)から、ことわざの
意味を伝えているのではなく、(それならばことわざ辞典で事足ります。)
そのことわざの使い方、使う場面を伝えています。
つまり、生きる知恵。小学校では早いかもしれませんが、
中学校三年生くらいなら十分、知っておいて損はありませんし、
自殺者も減るかもしれません。
それくらい、この杖ことばはこころに響くはずです。