大学入試東大英語長文が5分で読めるようになる―英語通訳トレーニングシステム・3ステップ方式 の感想
参照データ
タイトル | 大学入試東大英語長文が5分で読めるようになる―英語通訳トレーニングシステム・3ステップ方式 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小倉 慶郎 |
販売元 | 語学春秋社 |
JANコード | 9784875687061 |
カテゴリ | ジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 英語 » 英文読解 |
購入者の感想
【学習参考書としてのレビュー】
本書について、著者はどのような人々を利用者として想定しているのでしょうか。
この点についての著者自身のことばをみると、「本書は、いままで筆者が通訳学校や大学で行ってきた授業を、高校生・一般読者むけにやさしくアレンジしたものです」(「はじめに」p.iii)とあります。また前述の「小倉講師に直撃インタビュー」というチラシには、より具体的に、「英語通訳メソッド」を解説したのち「高校1、2年からやるといいですね。学校の英語の勉強と併用すると、あっという間に効果が現れるはずです」という記述があります。
これらの記述から判断すると、本書は、本番が数ヶ月後に迫った受験生が自分の英語を仕上げるために用いる教材というよりは、時間に余裕のある1、2年生や社会人が他の教材とも併用しながらじっくりと時間をかけて取り組む教材として設定されているようです。
タイトルには「東大英語長文が5分で読める」と、高々と掲げられていますが、「東京大学を志望する受験生に向けた本」とは、全く、どこにも書かれておりません。
本書で「英語通訳メソッド」として提唱されている3種の学習方法とは、単語・熟語に対するクイック・レスポンス、文章に対するシャドウイングおよびサイト・トランスレーションです。
クイック・レスポンスは新出単語をまずくり返し聞くことで音として捕捉したのち、和訳の音声→英単語、英語の音声→和訳と、即座に口に出せるよう練習を重ねることで定着させていくトレーニング。
シャドウイングは各レッスンの本文が朗読される音声を聞きながら、一拍(1、2語ほど)おくらせてその文章を自分でも朗読していくというトレーニング。
最初はスクリプト(朗読される音声を活字で表記したもの)を見ながら、最終的には耳から聴こえてくる音だけをたよりに、正確にシャドウイングできるようになることを目指します。耳と口をつかってインプットとアウトプットを同時に行うことにより、訓練に用いる英文をより強く定着させるという効果があります。
本書について、著者はどのような人々を利用者として想定しているのでしょうか。
この点についての著者自身のことばをみると、「本書は、いままで筆者が通訳学校や大学で行ってきた授業を、高校生・一般読者むけにやさしくアレンジしたものです」(「はじめに」p.iii)とあります。また前述の「小倉講師に直撃インタビュー」というチラシには、より具体的に、「英語通訳メソッド」を解説したのち「高校1、2年からやるといいですね。学校の英語の勉強と併用すると、あっという間に効果が現れるはずです」という記述があります。
これらの記述から判断すると、本書は、本番が数ヶ月後に迫った受験生が自分の英語を仕上げるために用いる教材というよりは、時間に余裕のある1、2年生や社会人が他の教材とも併用しながらじっくりと時間をかけて取り組む教材として設定されているようです。
タイトルには「東大英語長文が5分で読める」と、高々と掲げられていますが、「東京大学を志望する受験生に向けた本」とは、全く、どこにも書かれておりません。
本書で「英語通訳メソッド」として提唱されている3種の学習方法とは、単語・熟語に対するクイック・レスポンス、文章に対するシャドウイングおよびサイト・トランスレーションです。
クイック・レスポンスは新出単語をまずくり返し聞くことで音として捕捉したのち、和訳の音声→英単語、英語の音声→和訳と、即座に口に出せるよう練習を重ねることで定着させていくトレーニング。
シャドウイングは各レッスンの本文が朗読される音声を聞きながら、一拍(1、2語ほど)おくらせてその文章を自分でも朗読していくというトレーニング。
最初はスクリプト(朗読される音声を活字で表記したもの)を見ながら、最終的には耳から聴こえてくる音だけをたよりに、正確にシャドウイングできるようになることを目指します。耳と口をつかってインプットとアウトプットを同時に行うことにより、訓練に用いる英文をより強く定着させるという効果があります。
語学春秋社のHPに動画での説明があるので、まずはそちらを視聴してみると全体の構成が解ります。
「クイック・レスポンス」「シャドーイング」「サイトトランスレーション」の練習を行います。
この音声講義の特徴は、講師とアシスタントがいて、モデルトレーニングを行っていることです。
アシスタントに「ここは、どんな意味になりますか?」などの掛け合いがあり、NHKの語学講座
みたいだな、という印象です。
シャドーイングの重要性は色々な本で述べられていますが、私の場合、『CNN English Express』の
指示どおりに練習しようとしても、長続きしませんでした。この本では、同じ章の英文を二度、三度
と練習させるように収録されており、とても勉強しやすく親切です。
「クイックレスポンス」については、私はあまり有効性を感じません。PCのフリーソフト(PSS)の方が
単語を覚えることに関しては最も優れていると思います。が、こんなやり方もあるかな、という程度に
聞き流したり、次のチャプターに飛んだりしています。
「サイトトランスレーション」についても、せめて英検二級程度の読解力と構文の把握力がある人が
行うのは良いですか、構文をとれないのにやっても無意味かと思います。私はこちらも聞き流し程度
にしています。
とにかく、親切な構成の音声講義なので、取り組みやすいです。シャドーイングを始めるのには最適
のテキストだと思います。
本のタイトルについては、一考願った方がよかったかと。
表紙をはずしてしまうことをオススメします。すると、“3 Steps To Success”と英文タイトルが
表れ、スマートですよ。
「クイック・レスポンス」「シャドーイング」「サイトトランスレーション」の練習を行います。
この音声講義の特徴は、講師とアシスタントがいて、モデルトレーニングを行っていることです。
アシスタントに「ここは、どんな意味になりますか?」などの掛け合いがあり、NHKの語学講座
みたいだな、という印象です。
シャドーイングの重要性は色々な本で述べられていますが、私の場合、『CNN English Express』の
指示どおりに練習しようとしても、長続きしませんでした。この本では、同じ章の英文を二度、三度
と練習させるように収録されており、とても勉強しやすく親切です。
「クイックレスポンス」については、私はあまり有効性を感じません。PCのフリーソフト(PSS)の方が
単語を覚えることに関しては最も優れていると思います。が、こんなやり方もあるかな、という程度に
聞き流したり、次のチャプターに飛んだりしています。
「サイトトランスレーション」についても、せめて英検二級程度の読解力と構文の把握力がある人が
行うのは良いですか、構文をとれないのにやっても無意味かと思います。私はこちらも聞き流し程度
にしています。
とにかく、親切な構成の音声講義なので、取り組みやすいです。シャドーイングを始めるのには最適
のテキストだと思います。
本のタイトルについては、一考願った方がよかったかと。
表紙をはずしてしまうことをオススメします。すると、“3 Steps To Success”と英文タイトルが
表れ、スマートですよ。