国家の暴走 安倍政権の世論操作術 (角川oneテーマ21) の感想

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タイトル国家の暴走 安倍政権の世論操作術 (角川oneテーマ21)
発売日2014-09-12
製作者古賀 茂明
販売元KADOKAWA / 角川書店
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カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

本書が書かれたのは昨年の秋口である。
いろいろと他にも読む本などがあって手にしたのは5月に入ってからであった。
昨年9月の段階では、作者はあまりの安陪自民党が強引にその戦争に向かって突き進んでいる姿勢に警鈴を鳴らす意味で書いたのだろうが、いまや作者の想像をはるかに超える形で日本の向かう道は危険なコースを取りつつある。個別的、集団的保自衛権と言ったところで、米国からの要請があったときにはたして状況を冷静に判断でき、場合によっては、米国に対して自民党政権は「NO」ということができるのか。 まず、今の政権では無理だろう。 で、行きつく先が米国の衛星国家化か、、、、。 
自民党の選挙スローガン「日本を取り戻す」というのは米国の言うがままの国家になることだったのか。
安保条約により、日本が軍事衝突に巻き込まれたときに米国が日本を守る、、、、ホントかね。 
現在の中国と米国の政治、経済の関係を考えると、尖閣に何かあったとしても米国が乗り出してくるなんてとても考えられない。 その証拠に自衛権、安全保障議論の中で日本が米国をはじめとする国を援護することや後方支援すること、出撃の話が出てきても、その逆の日本に何かあったときの具体的な話は米国からトンと出てこないではないか。 米国が期待しているのは日本は自分で自分の身は守りなさい、だけどきちんと米国の軍事行動には自衛隊も、資金負担もちゃんとしろよ、ということに尽きる。 フォークランドでのアルゼンチンと英国の衝突があった時に米国は出兵したかね。 確か米国と英国の間には安全保障条約があったはずだが、、、。 ましてや米国の世論が日本人のために米国の若者が血を流すことや税金を使うことを許すとは思えない。 結局のところ、著者が言うとおり安陪自民党のもとで日本は戦争のできる国への道をまっしぐらと言うところか。

この手の本というのは出てすぐではなく、ある程度時間をおいてから読むほうがよりよく状況が分かるとういう見本のような本。
安全保障議論がまさに国会で進められている今だからこそ読む価値があるように思う。

安部首相の言葉は「美しい日本」、「日本を取り戻す」、「新たにつくる原発は、40年前の古いもの・・・とは全然違う。何が違うのかについて国民的な理解を得ながら、新規につくっていくことになるのだろう」などとても簡単だが、無内容か論理矛盾を平気でやっている。本書の著者は“堂々と嘘をつける男”と言っている。安倍は多分バカではないだろうから、木で鼻を括る云い方を平気でやっているのは、国民をあからさまに見下している現れなのだろう。こういう話法の怖いのは、我々国民は呆気にとられて或いは当惑して、まともに批判する気力を失ってしまうことだ。「美しい日本」という言葉自体には、安倍晋三が「美しい日本」と言っているものは一体何かと深く考えない限り、反論するものはない。当たり障りのない耳ざわりの良い言葉で聞く者を騙し反論する余地を与えない手法は、20世紀初めにアメリカで労働運動対策のために、心理学を応用して考案された「モホーク・ヴァレィの公式」という手法の重要な一要諦である。安倍晋三はこの「モホーク・ヴァレィの公式」を熟知して使い回しているように思われる。もし知らないで使っているとすれば、天性のたぶらかし魔だ。
 問題は、安倍晋三のそんな実像を見ることなく、「アベノミクス」などというこれもまやかしの経済造語にたぶらかされる国民がマジョリティだということではないか?多くの国民が目を覚ます必要がある。でないと、いつぞやのあやまちの轍を踏むことになる。本書のみならず、多くの炯眼の警世が待たれる。

「原発の汚染水は完全にコントロールされている。」「集団的自衛権によって何も今までとかわらない。」と平気でウソをつき、憲法でさえねじ曲げて、マスコミを手なずけ、NHK経営委員に自分の手先を送り込んで、言論を統制し大本営発表にさせている安部首相のやり方。新聞・テレビなど大手マスコミを操縦して、反対意見を封じ込めるやり方は、およそ民主主義を理解しているとは思えない。この本を読まなければ、そのひどい反民主主義の手法はなかなかわからないでしょう。マスコミ対策に異常な執着心をもつ危険な状態を是非知って欲しい。よくぞ書いてくれました!

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