さまざまな迷路 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | さまざまな迷路 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 星 新一 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101098272 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
32編のショート・ショート集と言っても、2ページにも満たないぐらいの特に短いものから、20ページを超える『しあわせな王女』まで、作品の長さはまさにさまざまだ。その『しあわせな王女』は構成からしてむしろ中編向きとさえ思えるような、一つの前提から様々なユーモラスなシーンを積み重ねていくものである。ごく短い作品はさすがにアイディア的にも物足らないものが多いが、その中では『判定』がおもしろかった。
内容的にも、SFやファンタジー系ばかりでなく、『小さな記事』に代表されるような純粋なミステリもあるし、『町人たち』は時代小説。たぶん現代における時代劇的な設定(パラレル・ワールド?)に説明を全くつけていない『かたきうち』なんて作品もある。
全体の中で個人的に一番気に入ったのというと、奇妙な味のファンタジー『小鬼』かなあ。
内容的にも、SFやファンタジー系ばかりでなく、『小さな記事』に代表されるような純粋なミステリもあるし、『町人たち』は時代小説。たぶん現代における時代劇的な設定(パラレル・ワールド?)に説明を全くつけていない『かたきうち』なんて作品もある。
全体の中で個人的に一番気に入ったのというと、奇妙な味のファンタジー『小鬼』かなあ。