RALLY CARS Vol.6 スバル・レガシィRS の感想
参照データ
タイトル | RALLY CARS Vol.6 スバル・レガシィRS |
発売日 | 2014-09-10 |
販売元 | 三栄書房 |
JANコード | 9784779622922 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 趣味・実用 » 車・バイク |
購入者の感想
すでに 三栄書房 からは、2009年に WRC Plus で、「レガシィRS の記憶」 という特集が組まれていて、手にされた方も多いと思う。
その折も、当時はまだ珍しかった スバル の サテライトコンテンダー として レガシィRS を走らせていた 、イタリアの ART の関係者へのインタビューなど、非常に興味深い内容もあったのだが、WRC Plus の巻頭特集としての扱いだったので、ページ数の制約でいまひとつ読み応えがないと感じていた。
そして、スバリスト として、レガシィRS 以降について語れる人は少なくないけれど、それ以前の スバル のモータースポーツ活動について語れる人は、まずいないという現実 ----- それはおそらく、F1 からの撤退という方針転換によって、「それ以前」 を担った大切な人物と袂を分かたざる得なかったことで、多分 富士重工業 自身が、「その時代」 に 「断層」 を感じていて、語り難くなっていることが深く陰を落としている。
だが、私にとって、「その人」 は、まさに ヒーロー だった。
1980年から始まった S.M.S.G(スバル モーター スポーツ グループ)によって開始された サファリラリー 挑戦の4年目、1983年 第31回 サファリラリー で、潤沢な資金と手厚いチームサポートに守られた 300馬力、400馬力というモンスター を向こうに回して、わずか 140馬力 の レオーネ4WDRX で 総合5位 に入賞してみせたのだ。
その事実は、当時、私たち スバリスト を狂喜させた。
スバルの主催するドライビングセミナーで、一般の人にはターンインさえままならない レオーネ4WDRX を全開でグラベルで軽々と一発で四輪ドリフトを決めてボクサーサウンドをたなびかせて駆け抜ける 「その人」 の姿に憧れた。そんな豪放さとは対照的などちらかといえば華奢な風貌と、握手の時に感じた手の温もりと柔らかさ。今でも、この時に 「その人」 と撮った写真は、私の宝物だ。
「その人」は、スバリスト である私に、当時はあまりにも遠すぎて見るさえ叶わなかった 「世界」 というものを、一気に手繰り寄せてくれたような気がした。
その折も、当時はまだ珍しかった スバル の サテライトコンテンダー として レガシィRS を走らせていた 、イタリアの ART の関係者へのインタビューなど、非常に興味深い内容もあったのだが、WRC Plus の巻頭特集としての扱いだったので、ページ数の制約でいまひとつ読み応えがないと感じていた。
そして、スバリスト として、レガシィRS 以降について語れる人は少なくないけれど、それ以前の スバル のモータースポーツ活動について語れる人は、まずいないという現実 ----- それはおそらく、F1 からの撤退という方針転換によって、「それ以前」 を担った大切な人物と袂を分かたざる得なかったことで、多分 富士重工業 自身が、「その時代」 に 「断層」 を感じていて、語り難くなっていることが深く陰を落としている。
だが、私にとって、「その人」 は、まさに ヒーロー だった。
1980年から始まった S.M.S.G(スバル モーター スポーツ グループ)によって開始された サファリラリー 挑戦の4年目、1983年 第31回 サファリラリー で、潤沢な資金と手厚いチームサポートに守られた 300馬力、400馬力というモンスター を向こうに回して、わずか 140馬力 の レオーネ4WDRX で 総合5位 に入賞してみせたのだ。
その事実は、当時、私たち スバリスト を狂喜させた。
スバルの主催するドライビングセミナーで、一般の人にはターンインさえままならない レオーネ4WDRX を全開でグラベルで軽々と一発で四輪ドリフトを決めてボクサーサウンドをたなびかせて駆け抜ける 「その人」 の姿に憧れた。そんな豪放さとは対照的などちらかといえば華奢な風貌と、握手の時に感じた手の温もりと柔らかさ。今でも、この時に 「その人」 と撮った写真は、私の宝物だ。
「その人」は、スバリスト である私に、当時はあまりにも遠すぎて見るさえ叶わなかった 「世界」 というものを、一気に手繰り寄せてくれたような気がした。