裕次郎“夢の箱"-ドリームボックス- [DVD] の感想

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参照データ

タイトル裕次郎“夢の箱"-ドリームボックス- [DVD]
発売日2013-03-20
出演三船敏郎
販売元ポニーキャニオン
JANコード4988013326064
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ドラマ

購入者の感想

石原プロは、長らく同社作品のソフト化を拒んできた。
これは石原裕次郎自らが「映画は劇場で観るもの」と
語ったことが経緯とされる。
しかし、この5作品は日本映画史上も重要な作品ばかり
であり、ソフト化が熱望されていたものだ。

「黒部の太陽」は言わずもがな、石原プロと三船プロが当時
の5社協定に真っ向から反旗を翻し、関西電力全面協力の
もと、当時で4億円の製作費を掛けて作られた日本版「風と
共に去りぬ」である。この経緯は熊井監督の著作に詳しい。
本作は日本人の10人に1人が鑑賞、16億円(今なら10倍以上)の
興収を挙げた。

この成功で続々と石原プロは大作に乗り出す。
「栄光への5000キロ」は日産自動車の全面協力で日本映画界
初の2カ月に及ぶ海外ロケを経て製作され、これまた製作費4億円。
三船も引き続き出演し、珍しい松竹配給で公開された。

「富士山頂」は三菱グループの全面協力を得て製作された富士山レーダー
設置の物語で、これは勝新太郎がゲスト出演している。

結果的に石原プロの財政を破綻させた「ある兵士の賭け」はハリウッド
からデール・ロバートソン、F・シナトラJr、
そして今やRKOの重役に就くディナ・メリルらを起用した大作で、
三船も出演しているが、これは6億円の大赤字になった。
中井景プロデューサーはこの責任を取り、世を去ったといわれる。

「甦る大地」は鹿島臨海工業地帯開拓のストーリーだが、この作品のみ
ちょっと重たい感じで「異質」だ。

いずれも企業コラボを得ている点は現代の製作委員会の走りだが、
まとめるのは広告代理店でなく、石原プロ自ら行っているところが
違う。この時代は日本映画瀕死の状況で、名実ともに日本映画人最大の
スター・早川雪洲も「神々の深き欲望」をリタイヤし、1973年逝去。
大映は倒産し、日活はロマンポルノへ舵を取った。

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