安井かずみがいた時代 の感想
参照データ
タイトル | 安井かずみがいた時代 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 島崎 今日子 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087714876 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
数多くのヒット曲を世に出し、日本歌謡曲史上に名を残す作詞家の安井かずみ。
本書は平尾昌晃、コシノジュンコ、ムッシュかまやつといった錚々たる有名人から、
肉親である妹、最初の夫に至るまで、彼女の人生に関わった様々な人々へのインタビュー集である。
同じ一人の女性について語られているのにも関わらず、
それぞれの視点で全く違う人間像が見えてくるのが本当に面白い。
特に吉田拓郎が語った章が印象的で、彼の冷静かつ辛辣な人物分析には驚かされた。
作詞家として、ファッションリーダーとして時代を駆け抜けた前半生と、
加藤和彦夫人として「理想の夫婦」を演じ、プライベートの生活を守り通した後半生。
彼女は本質的にコンサバティブな価値観を持っていたのだが、それが頑ななこだわりになっていくのが何とも皮肉。
自らを自分自身という牢獄に閉じ込めていったかのような人生だったのだなと思う。
昭和という時代、音楽、夫婦関係、ガンとの闘病など色々なことを考えさせてくれる好著。
惜しむらくは、親友であった加賀まりこのインタビューがなかったこと。
彼女の著書で安井かずみとの関係を語っているので、それを読めってことなのかな。
本書は平尾昌晃、コシノジュンコ、ムッシュかまやつといった錚々たる有名人から、
肉親である妹、最初の夫に至るまで、彼女の人生に関わった様々な人々へのインタビュー集である。
同じ一人の女性について語られているのにも関わらず、
それぞれの視点で全く違う人間像が見えてくるのが本当に面白い。
特に吉田拓郎が語った章が印象的で、彼の冷静かつ辛辣な人物分析には驚かされた。
作詞家として、ファッションリーダーとして時代を駆け抜けた前半生と、
加藤和彦夫人として「理想の夫婦」を演じ、プライベートの生活を守り通した後半生。
彼女は本質的にコンサバティブな価値観を持っていたのだが、それが頑ななこだわりになっていくのが何とも皮肉。
自らを自分自身という牢獄に閉じ込めていったかのような人生だったのだなと思う。
昭和という時代、音楽、夫婦関係、ガンとの闘病など色々なことを考えさせてくれる好著。
惜しむらくは、親友であった加賀まりこのインタビューがなかったこと。
彼女の著書で安井かずみとの関係を語っているので、それを読めってことなのかな。