田舎暮らしに殺されない法 (朝日文庫) の感想

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参照データ

タイトル田舎暮らしに殺されない法 (朝日文庫)
発売日販売日未定
製作者丸山健二
販売元朝日新聞出版
JANコード9784022646095
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 消費者問題

購入者の感想

文庫版の「田舎暮らしに殺されない法」を購入して読んだ後、確かにこの通りだと思いました。田舎へ引っ越しする前に読んでおきたかったと後悔しています。

 私は主人とともに8年前に田舎暮らしを始めました。役場の斡旋で、100坪ほどの庭付きの古民家が家賃月3000円という安さに飛びついて引っ越しました。古民家に荷物をおろしているときに、自治会長さんたちが来て、「ここの12軒の○○垣内と、となりの14軒の△△垣内とは隣組で一蓮托生だから菓子折りを持ってあいさつして回るように。それが筋というものだ。」と言われたためにあわてて菓子折りを購入してあいさつ回りをしました。今まで全く知りませんでしたが、垣内(カイト、カイチ、ケイトなど地方によってさまざまな呼び方があるようです)で自治をしているところを知らなかったので、最初からつまずきました。

「寄り合い」といって、垣内の人間が集まって、昼間から、寄り合いに来ていない人の悪口を酒の肴にして浴びるように飲むので、軽い気持ちでたしなめたところ、それが逆鱗に触れたらしく、それからは著者の受けたような猫の死骸を放り込まれたり、立ち小便をされたりと、かなりのストレスになりました。この本の75ページに書かれている通りとなり、著者の言う「田舎暮らしをするにあたって、土地柄というのは非常に大切な条件です。」という一文が身にしみました。この垣内というのは同族集団で、人身御供(ヒトミゴクウ)で身内以外の者に白羽の矢を立てて、畑に埋めたり、池に投げ入れたりして始末してきたので同じ姓の身内ばかりが残っていると酒を飲みながら焼酎特有の黒い顔の自治会長さんが教えてくれました。この垣内では昭和の初期まで人身御供があったようです。他にも犬畜生を農薬や殺鼠剤で何百匹殺したりとかそんな自慢話ばかりでした。そして同じ垣内で近親結婚をしているので、夜中に徘徊していたずらする精神的に変な人もいます。

 そして一番困ったのが家の裏山が産廃業者で、中間処理業者と言いながら、最終処分をして山の谷に燃やせないものを埋め立てて、燃やせるものは夜暗くなってから建築、建設廃材などを野焼きして、夕食時にせき込んで苦しい思いをしていました。この本の68ページに書かれてあることがそっくりそのまま行われていました。

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